事実が知りたい。

慰安婦問題は、性暴力の問題です。

にもかかわらず安倍首相は強制連行の有無だけを問題にし、議論をすりかえています。

重要なことは、軍慰安所で売春が強制されていたかどうかであって、そのプロセスでし

かない強制連行の有無だけを問題にするのはおかしいのです。

http://d.hatena.ne.jp/yamaki622/20070320/p1

どうも話が見えない。安部首相は誰に何を言おうとしてたのだろう。
そもそも、世界の人達は従軍慰安婦のことをどう捉えているのだろうか。ちょうど、英国のエコノミスト誌に掲載された従軍慰安婦に関する記事の日本語訳を見つけたので、引用してみる。

帝国日本の戦時の泥沼に自分の足を入れ、日本帝国軍によって運営されていた売春宿の制度に、20万人があるいは「慰安婦」たち(韓国、フィリピン、中国、台湾、インドネシア、ネパールや他の国)が集められたかどうかを疑問視したのだ。厳密に言うと、安部氏は証拠はない、と言ったのだ。
(中略)
日本帝国軍が数万人の女性たち、多くは中国人や韓国人に対し、1930年代から1940年代にかけて売春を強制したというものだ。
(中略)
婉曲的に表現される「慰安婦」の全てが奴隷だったわけではない、一部は既に売春婦だったし、他の女性たちは家族の手で奴隷として売られた。しかし、多くの人たちが、女性たちは誘拐され、奴隷とされ、レイプされたと言っている。

安部首相の従軍慰安婦発言 英エコノミスト「恥を知れ」 : 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

このエコノミスト誌の記事によると日本帝国軍は侵略した国々(韓国、フィリピン、中国、台湾などなど)で女性達を誘拐、奴隷とし、レイプした(その中には売春婦もいた)と言う風に読める。まさに悪魔の軍隊という感じだ。
私の想像でしかないが、欧米人の多くはこの悪魔の軍隊を成敗したのが連合軍(アメリカ、イギリス、中国、ソ連)という認識ではないのだろうか。
ところが、突然、日本の首相が「そんなことはしていない」「そんな証拠はない」と言い出したから各国で非難の声が上がっているように見える。日本のメディアでは安部首相が言ったのは「軍による強制連行の証拠はない。」という内容のはずだが、エコノミスト誌の記事では"そんな細かいこと"は書かれていない。
こういった"世界の常識"(上記はエコノミスト誌の記事だが多くの国の人々の認識も大同小異と推測)に対して、今後、日本はどういうスタンスで対応するかが問われているのだと思う。これら、証拠のない"常識"に対して今まで通りあいまいな対応と取り続けるのか、それとも無いものはないと宣言するのか。私は個人的には安部首相に賛成している。河野談話は支持するけどちょっとココが違う、という中途半端な言い方はどうかと思うが、やってもいない罪を被るのはおかしい。濡れ衣を着せられることは祖先を貶める行為にもなる。

そういう意味でhttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/56c1b3873ea7cf5ad9680d6cbf754a9eの内容には納得できる部分が多い。海外メディアは誤った情報を元に安部首相を批判しているようだ。

また、今回、いろいろ調べていた中でhttp://vision.ameba.jp/watch.do?movie=103407を見つけた。南京大虐殺のスクープは中国による演出で写真は全てデタラメという内容だった。何ヶ月か前に見たNHKスペシャル南京大虐殺が取り上げられたことがあり、いくつか動画や写真もあった気がしたがあれも演出だったのだろうか。ただ、中国の言う20万人の大虐殺はなかったにせよ、かなり酷いことが行われたのは日本人の証言などでも記録が残っているを調べたことがある。(南京大虐殺を調べてみる - うつせみ日記 (Utsusemi Nikki))

従軍慰安婦問題や南京大虐殺国益が絡む話なのでなかなか事実がはっきりしなくて困る。仮に事実を知っている人も立場上、言えなかったりするのかも知れない。こういう問題は河野談話のように玉虫色の決着が後々に禍根を残すで、一番良くないのだと思う。