日本人は無節操?
若い女性などに人気の「スピリチュアル」への懸念が各方面で高まっている。「霊と交信できる」というタレントの出演番組が高視聴率をとり、「ヒーリング」「パワースポット」といった特集が誌面をにぎわす。陰で、悪質な霊感商法の被害が拡大。関係者からは、スピリチュアルブームを作り出しているメディアの責任論も噴出している。
http://www.asahi.com/national/update/0205/TKY200802040389.html
日本人は理屈では理解できないような神秘的なものが好きらしい。良く捉えれば好奇心が旺盛とも言えるし、悪く捉えればオカルト好きとか現実逃避になるのだろう。
テレビがブームを作ってきたかとも思ったが、テレビにそれほどの影響力があるとも思えない。せいぜい、ブームを後押しした程度だろう。
以前、Wiiの投票チャンネルで占いを信じる/信じないのアンケートがあったが、他の国と比べると日本は圧倒的に「信じる」の割合が多かった。
- 占いを信じている人の多い国
迷信国家ーニッポン - うつせみ日記 (Utsusemi Nikki)
順位 国名 割合 1 日本 47.0% 2 ペルー 40.7% 3 パナマ 40.3% 4 コロンビア 38.1% 5 ベネズエラ 36.6% 6 メキシコ 34.8% 7 ブラジル 28.8% 8 カナダ 27.0% 9 グアテマラ 26.6% 10 スペイン 25.1%
占いというのは理屈では説明の付かないものを敢えて信じることと言える。なぜ、そんなものを信じるかと言えばほとんどの人はその方が面白いからと答えるのではないだろうか。神社のおみくじを本気で信じている人なんかはたぶんいないだろう。なぜ、それでもおみくじを引くかと言えば、”記念に”とか”せっかく神社に来たから”とか”なんとなく”が理由だろう。自分はこういう国民性はけっして嫌いじゃない。
こういった細かいことにこだわらない、面白ければそれでいいという国民性が、日本流の外国文化輸入につながっているような気がする。たとえば、バレンタインデーとか誕生日ケーキとか、クリスマスとか。
日本のアニメが海外で人気があるのも、いろいろな文化や価値観が一つのコンテンツの中で一緒くたになっているからというのを前に聞いたことがある。もしかしたら、日本人の本質とは細かいことにこだわらないという無節操さにあるのかもしれない。