北海道ルール

「郷に入っては郷に従え。」
その土地にはその土地特有のルールがある。そのルールが例えどんなに理不尽で奇異に見えたとしても、よそ者は口出し無用。要は四の五の言わずに従えと言うこと。

ふと気がつくと、北海道から東京に来て結構な月日が経っていました。そして、北海道では”常識”と思っていたことが、実は東京では当たり前ではなかったことに気づいたことがありました。それらのうち、いくつかを紹介してみたいと思います。


冬の体育の授業は学校の裏山でスキー

小学校時代、札幌に住んでいたことがありましたがグラウンドに小さな山があり、体育の授業でハの字(プルークボーゲン)の練習をしたのを憶えています。確か授業で近くのスキー場に行くこともありました。
田舎に引っ越したことがあるのですが、そこは学校の裏が山でスキー場がありました。リフトはなく、カニ歩きでコースを造りながら(新雪を踏み固めながら)登り、そして滑り降りるの繰り返しです。自分の場合、この時の経験でハの字から脱却できました。周りはとにかくみんな上手かったので。
なお、北海道の東側の地域は、雪が少ないのでスキーではなくスケートをしているようです。


「きびだんご」は四角

(北海道では?)誰もが一度は食べたことのある「きびだんご」。
茶色で延べ棒のような四角い形をしていてオブラートに包まれていて、それを、おやつとして食べます。
パッケージの表紙は桃太郎(そして犬、キジ、猿)が描かれていて、「日本一」「きびだんご」と書かれています。
※以下、きびだんごの写真(中身がわかるもの)

豆まきは落花生

節分の豆まきは落花生をまく。だから節分が近づくと、スーパーなどの店頭には鬼の面付きの落花生が大量に展示、販売されます。節分当日は、「鬼は外、福は内」と言いながら家中に豆をまいて、その後、集めて食べます。「年の数だけ食べる」というのは毎年議論になりますが、豆を残すわけにもいかないので結局年齢とは関係なく全部食べることになります。
※参考

地下鉄にはタイヤが付いている

地下鉄にはタイヤが付いています。鉄輪ではなくトラックやバスのようなゴムのタイヤです。ちなみに電車、汽車(ディーゼルエンジン)は鉄輪です。地下鉄はゴムタイヤなので電車特有の「ガタン、ゴトン」という音がなかった気がします。
※参考

百人一首の札は木製

百人一首の取り札は木でできています。読み札は下の句だけを読み、読まれた下の句が書かれている取り札を競い合って取ります。
木札と紙札の違いは以下のような感じです。

紙札

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下の句で木札を取る場合、難しいのはいくつか下の句が似ていることです。例えば、「今一たびの逢う〜」と「今一度のみゆき〜」や、「人こそ知らね〜」と「人こそ見えね〜」、「我衣手にゆきは〜」と「わが衣手は露に〜」などは途中までは区別が付かないので、読まれると独特の緊張感が漂います。たぶん、初めてやる場合は、札のデザインを憶えることになると思います。

※参考