マスコミにとって戦争は本当に拡販キャンペーンにすぎなかったのかも

満州事変から太平洋戦争にかけてマスコミが軍の意向に沿う報道をして国民を煽り、それにより儲けてもいたということは確かに批判されるべきことだと思います。マスコミのそういう姿勢が「地獄への道」となったことは否定できないというものでしょう。

戦争が多くの人々にとって地獄だったとしても、マスコミにとって地獄だったとは限りません。


戦後、読売新聞は発行部数世界一としてギネスブックに掲載されましたし、朝日新聞の幹部は終戦時に辞任してますが数年後に幹部に復帰しています。そして、記者クラブで情報を独占し、クロスオーナーシップ規制もないのでテレビも傘下に収め、日本のメディアを支配しています。


戦時中に人体実験をしたとされる731部隊は米軍(GHQ)と取引をして誰一人裁かれなかったそうです。これも酷い話ですが、マスコミも相当なものだと思います。


少年魔法士という少女漫画があります。この中で、ある少年が己の犯した罪のあまりの大きさに絶望して自殺を試みるのですが死ねずに「何故、天は何も裁かない」と涙を流すシーンがあります。このシーンは世の中の不条理さをよく表しているように思えて、自分の中ではかなり気に入っています。
世の中、本当に理不尽極まりないことだらけですが、だからこそ道徳や礼儀、思いやりといった目に見えず、形のないものを大切にしなければならないのだとも思います。


ちなみに上記の漫画のシーンは6巻の最後に書かれています。一応、少女漫画ですが、男性が読んでも面白いと思います。ただ、困っているのはこの漫画の続きがいつまで経っても発売されないことです。