人生が1年間だとしたら・・・

この記事を読んでいて、ふと思いついたので書いてみます。

上記記事で竜騎士07さんが、

ひぐらしのなく頃に』を書き始めたのは28歳くらいだったんですが、私はそのことを凄く後悔しています。もっと早く書いていたら、若いうちにもっと勉強して、いろんな作品を書けたんじゃないかと……。だからはるかぜちゃんが何かに挑戦したいと思ったら、少しでも早い方がいい。今すぐ挑戦するぐらいのがいいですよ。……しかし今日は、やたらとおっさん臭いな(笑)。

なんていうのかな、若さのなせる情熱、体力、集中力って絶対あるんですよ。「三つ子の魂百まで」って言うじゃないですか。私は、30歳までに得た知識がほぼ生涯を決めちゃうって思ってるんです。30歳になってから学ぼうと思ったら結構しんどくないですか?

と人生論めいたことを語られています。でも、10才の女の子は20才や30才になったことがないので、その年齢の感覚は分かりません。大人でも、老齢期の感覚は想像するだけしかできず分かりません。そこで、人の一生を1年間に割り振るとどうなるかを考えてみました。竜騎士07さんが言われていることは単純な時間ではなく「情熱、体力、集中力」なのですが、それはやっぱり想像するしかないので、時間間隔だけでも見えてこないものかと思いました。1年間した理由は誰もが感覚として分かりますし、カブトムシなどの昆虫の寿命をイメージしたためです。

計算式

年齢を1年間に割り振った月日は、以下のように計算しました。寿命は厚生労働省のサイトにある日本人の平均寿命から80才(男性:79.19才、女性:85.99才)としました。
d =  \frac o{80} * 365
ここでdは年齢を1年間に割り振った月日、oは年齢です。

人生カレンダー

1月1日の0時に生まれて、12月31日の24時に臨終するモデルをカレンダーに割り振った図です。

最上部に月、その下の数字(0〜80)が年齢です。それだけだと寂しいので、一般的なイベントを点線で示しています。ちなみに、実際の1年間がこのカレンダー上では約4.5日間になります。つまり実際の3年間は約半月として表示されています。

日本の新卒採用システムについて

この図を見て最初に思ったのが、日本の新卒採用システムです。その年に卒業した学生を優先的に採用するということは、たまたま企業側が採用を絞った年に卒業した学生にとっては就職が著しく不利になります。そして、現在の日本では新卒採用されなかった場合、その後の長い人生において大きく影響します。20才前後でその後の一生が決まるシステムは、学生本人にとっても、企業側にとっても良い仕組みとは思えません。

人生老いやすく学成り難し

「人生老いやすく学成り難し」ということわざがあります。このことわざは、志が残っていてもいつの間にか年をとってしまっているため志を遂げることができないものだ、という意味だそうです。
竜騎士07さんが30才を過ぎてから学ぶのは難しいと言っていましたが、その通りだとすると30才前に身につけられなかった知識や技能はその後の人生がいくら長くても身につけるのは難しいということになります。老齢期どころか、「まだ30才。明日からがんばる。」と言っている時点ですでにほぼゲームオーバーです。このことわざが活かせるのは20代までと考えておいて方が良いのでしょう。

学生の自殺について

文部科学省が公開しているデータ(6.自殺の状況)によると2009年度まで毎年100人以上の小中高生が自殺しています。学生時代は学校が世界のすべてのような錯覚に陥るため、そこで躓くとたぶん立ち上がれなくなってしまうのだと思います。
とにかく人生は長いので、子供時代に死を選ぶようなことは考えなおして欲しいですし、周りの人も他の人と同じ生き方を強制するのではなく、他の選択肢があることを説明してあげて欲しいです。

まとめ

とくにまとめることもないのですが、若いうちにできるだけ多くのことを学べるシステムにするべきだと思うので、アメリカのように飛び級を認めるべきだと思いました。あとは、人生が1年だろうと80年だろうと過ぎ去った時間が戻らないという意味では、どちらも同じです。結局、後悔しないように今できることを精一杯やるしかない、という結論しか思い浮かびませんでした。