ホリエモンは何をしてしまったのだろう


□最近のTV報道で思ったこと
やはり私は、今回の特捜によるライブドア強制捜査には、強い違和感を感じます。
特捜が言うようにライブドアが違法行為を行っているのであれば、証券取引等監視委員会が主体となって、規定に従った処罰を行えばよいだけのはず。
それが、なぜか、NHKを含むマスコミ総動員による特捜の強制捜査のライブ放送と逮捕劇。
さらに明確な罪状は発表されずに、「風説の流布」「粉飾」といった言葉だけが一人歩きしているように感じます。最近、専門家の方がTVで詳しい解説をされている場面も増えてますが、大抵、「そういったことは、他の多くの企業もやっているが」という指摘が出てきます。そうすると「一罰百戒」という言葉が呪文のように唱えられ皆納得するという流れになっています。ここで私が疑問に思うのは、日本の法律はいつから「一罰百戒」ルールに変わったのだろうと言うことです。泥棒が100人いても、1人罰すれば良いのでしょうか。それとも証券や商法だけは、「一罰百戒」ルールなのでしょうか。ならば、誰を罰し、誰を罰しないかは、誰が決めるのでしょう。「一罰百戒」の目的は、モラル維持だと私は考えています。その場合、罰が与えられるのは、基本的に最も悪質と判断される個人/団体であるべきでしょう。まあ、他にも社会に与える影響などいろいろ考慮されるべきなのでしょうが。
で、ライブドアの行為は、他の企業と比べて著しく悪質な部類だったのでしょうか。
私は何かの専門家という訳ではありませんが、最近のTVを見ても疑問は晴れるどころか、増えるばかりです。


□勝手に仮説
以上に書いた通り、ライブドアショック関連には、強い違和感があります。
理由を簡単に言うとストーリーが成り立たないからです。
ライブドアが違法行為を行っただけなら、今、TVで報道されている結果になるとはとうてい思えません。そこで、第三者が何らかの意図を持って関わっていると仮定してみました。


1.利益目的
今回のライブドアショックで、利益を失った方は多数おられますが、利益を得た方は思いつきませんでした。ですので、利益目的とは考えられません。


2.マスコミ操作
現時点でマスコミの話題となっている問題は、マンション偽装問題等いろいろありますが、そこから焦点をずらすためというは、理由としては不十分と思われます。また、「野党が。。。」という説を展開されている方もいましたが、与党の攻撃ネタのために民間企業1社を倒産に追い込むかもしれないことをするとは思えません。


3.一罰百戒
今回の一件で、ライブドア1社が全ての罪を背負い、「同じことをしてる他の企業」が許されるのであれば、「同じことをしてる他の企業」のどこかが企んだかもしれません。
ただ、同じことをしているのにライブドアだけが検挙されて、自分の会社だけは検挙されないという保証はどこにもありません。どちらかといえば、グレーゾーンはグレーゾーンのまま、そっとしておいて欲しいというのが、「同じことをしてる他の企業」の本音と考えられるので、これも違うでしょう。


4.怨恨
消去法的な発想になりますが、誰も得をした人がいない以上、怨恨説が最有力と考えられます。ホリエモンは物言いがストレートなうえに発言が過激なので、敵を作りやすい人なのだろうと思います。(逆にそこが人気がある理由でもあるのですが。)
また、「なぜ、この時期なのか」というのを考えると、もしかしたら、この前の選挙の時にやってはいけなことをしてしまったのかもしれません。
もし、今回のことが、ホリエモン一人をターゲットにした怨恨目的であるとしたならば、現時点でほぼ目的を達成しています。本人が有罪であろうと無かろうと彼はライブドア社長に復帰することはまずないでしょうから。


以上、勝手な独り言でした。