年金個人情報提供サービス


全然知らなかったのですが、
総務省−年金個人情報提供サービス

インターネットでご自身の年金加入記録をいつでも閲覧できる
“年金個人情報提供サービス”のサービスを開始します。

だそうです。
受付は3月末から始まっていたようです。


この情報自体は、おとなり日記経由でheaven’s aboveさんから入手。


しかし、「年金加入記録をいつでも閲覧できる」必要ってあるのでしょうか?
これはもともと多くの政治家が年金に未加入だったことがバレて問題になったことの対策だと思いますが、なんか場当たり的な対応すぎやしませんか?
年金加入記録を政府が管理する個人情報と捉えるのであれば、年金加入記録以外の情報も同じシステム上で管理した方が効率が良いと思うのですが。
たぶん、制度ごとに管轄があって、一緒にできない事情というのもあるのでしょうけれど、それによって無駄に税金が使われるのは困るのです。


あと、年金加入記録なんて毎日チェックすることはあり得ないし、毎年チェックすることもないと思います。
たぶん、転職とか結婚とか何かイベントがあったときに手続きに間違いがなかったかを確認するために使うと思うのですが、そのためにこれだけのシステムを構築する必要があったのでしょうか。


いろいろ変なことが心配性になってしまいますが、とりあえず、申し込んでみようと思います。


<追記>(06.05.02)

【セキュリティ対策】
 
 「年金個人情報提供サービス」では、お客様に安心してご利用いただくため、インターネットを通じたサービスに伴うリスクに対し、様々な対策をとっております。

上記のページにこういう文言が書いてあってその下に「ファイアーウォール」とか「暗号化」とかの説明が書かれているけど、とても安心できない。
ひねくれた見方をすると、万が一情報が漏れた時に「これだけ必要十分な対策をしたのだから止むを得なかった。」という言い訳をするために対策していると思えなくもない。
また、このセキュリティ対策は普通、どこでもやっている対策と思えるし。


ここ最近のWinny(だけじゃなくネット経由の情報漏えい)事件が示していることは、情報漏えいの一番の穴は人間ということだろう。
どんなに立派なルールや規定を定めても守られなければ、何の意味もないし、逆に過信を生むので穴をチェックできなくなってしまう。
どんなに頑丈なドアに丈夫な鍵付いていても、鍵がかかっていなかったり誰でも思いつく場所に鍵が隠してあったり、裏庭から自由に出入りできるのであれば、頑丈なドアに意味はない。


じゃあ、どうすれば良いか?
情報漏えいに対する罰則を定めるしかないと思う。
そうすれば、責任も明確になるし、対策も意味あるものになるだろう。


たぶん、今、情報漏えいではなく、情報窃盗事件(情報を盗むって言葉ありましたっけ?)が起きても誰も責任を問われることはないだろう。
まあ、盗まれたことにすら、気づかないのかもしれないが。