創造主の描き方

涼宮ハルヒの憂鬱」がネットで話題だったらしい。(今でも話題なのかな。)

涼宮ハルヒ - Wikipedia

ハルヒが自覚無しに持つある能力――世界を思い通りに改変し、望んだとおりの出来事を発生させる能力――

この物語のヒロイン、涼宮ハルヒは本人は自覚していないが世界の創造主で全知全能の力も持っているらしい。こういう一見普通の人間が実はものすごい特別な存在だったという話は昔から良くあるが、神様だったという話の場合は、印象に残っている作品がある。

戦争を演じた神々たち(全) (ハヤカワ文庫JA)

戦争を演じた神々たち(全) (ハヤカワ文庫JA)

大原まり子氏の「戦争を演じた神々たち [全]」 の中の「天使が舞い降りても」という短編。こちらにあらすじが書かれているが、印象に残っているのは、人の格好をした神様が主人公に言った「実際に世界に働きかけて未来を変えることができる人間がうらやましい。」というような台詞(何年も前に読んだ記憶なので、非常に曖昧。)。全知全能の神様には会ったこともなったこともないので、「もし存在したら」と想像するしかないが、この時は、とてもつまらないのかもしれないと思った。例えば、小説家や漫画家が作品の中で自分を投影した主人公に良い思いをさせてもむなしいだけだろう。ゲームの例だとSimCityなのだろうか。

萌え理論Blog - 涼宮ハルヒの反論II

こういうのを読むと、もしかしたらどちらの作品も表現の仕方は全く違うが、「現実逃避をしても答えは見つからないよ。」と言っているだけのような気もする。