何が正しいかは、多数決では決められない。

煩悩是道場 - 「みんなの意見」は正しいのだろうか

亀田興毅は「みんな」的には負けなんだそうだ。
ゲド戦記は「みんな」的には駄目映画なんだそうだ。

上記記事で言っている通り、上記は間違い。何が正しく、何が間違っているかは多数決では決められない。要は内容の問題でしょう。最終的には自分で判断するしかない。その判断の時に人の意見を参考にするのは良いが、人の意見を鵜呑みにしてはいけない。そういう訳で、

だけれども、それなら尚のこと「みんなが言っている」という事を自己主張の正当性として使うのはやめにしたほうが良い、とオレは思うよ。

最後のこの部分は、同意。最近TVのワイドショーで「ネットの90%の以上の人が云々」と言っていたが、そういうことを言うのは、おかしいと思う。


ちなみに亀田興毅氏の試合をTVで観たが、素人目には亀田興毅氏の負けに見えた。1ラウンドのダウンもあったし、11ラウンドはひたすらクリンチしてたし、12ラウンドも殴られていたのは亀田興毅氏方だと思う。(12ラウンドはプロの目で見ると亀田興毅氏有利ということらしいが。)
人がどうこうではなく、自分の目で見た結果と審判の結果が逆だったから、自分は驚いたし、他の人も同じように思ったのだと思う。


ゲド戦記はまだ観たことはないが、つまらないだろうと思っている。その根拠は、映画レビューでのその内容。面白くないというレビューの中にはちゃんと面白くない理由が書かれているが、面白いとか悪くないというレビューは映画の内容で何が良いか書かれていなかった。レビュー全体に共通しているのは歌が良かっただった。一般に映画は楽しむために行くのであって、きれいな絵や歌を聴きに行くのではない。
面白い映画を観た時は、自然とコメントに表れるものだと思う。例えば、時をかける少女のYahoo!Movieユーザーレビューを見てみれば本当に面白かったんだなというのが伝わってくる。これとゲド戦記の星5つのレビューとを比べてみて欲しい。時をかける少女のレビューに溢れているものが、ゲド戦記のレビューからは伝わってこない。たぶん、ゲド戦記はレンタルかTVで観ると思うが世界に向けて発信していく作品なのだから「新人監督の習作」程度でないことを祈っている。


なお、ゲド戦記でもう一つ参考にしたのは、はてブでみつけた超映画批評『ゲド戦記』35点(100点満点中)の記事。映画の批評サイトはいろいろあるが、本当に参考になるサイトはなかなか見つからない。参考になるかどうかの判断は、自分で面白いと思った映画がどう評価されているかを確かめてみればよい。面白くない映画についても同様。私の場合、以下の内容から信頼できそうと判断した。特にドッグヴィルに高得点を付ける人は余りいないと思った。
『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』75点(100点満点中)
『誰も知らない』70点(100点満点中)
『ドッグヴィル』85点(100点満点中)
『座頭市』70点(100点満点中)
ただ、残念なのは2003年までのレビューしかないこと。「レオン」や「グランブルー」とかのレビューもぜひ読んでみたかった。


とにかく重要なことは人の判断を鵜呑みにせず、自分で考えること。かな。