日経新聞 論説委員 関口和一「日本のモノはあまりにもスペック、性能が良いがために日本の製品が海外で売れないという問題がある。」

今、WBSをぼけっと見てたら見慣れない人が、面白いことを言っていたので反応してしまった。

出席者

小谷真生子さん WBS
出井伸之さん クオンタムリーブ代表(ソニー最高顧問)
関口和一さん 日経新聞 論説委員

会話(一部、正確じゃないかも)

#テーマはNGN。最初にVTRで日本の携帯電話の市場シェアがPDCという国内規格が主な原因で世界から大きく水をあけられている現状を紹介。
(以下、敬称略。)

小谷:国内標準による産業界への打撃がこんなに大きなモノとは思いませんでしたね。
出井:まあ、結果的にこうなったんですね。
   日本メーカー10社かかっても海外メーカー一社に敵わない。
   PCの間違い、電話の間違いというのは2,3回目は許されない。
関口:間違いかどうかは難しいところ。
   日本の携帯電話は世界で一番機能が優れているし、いろんなサービスができる。
小谷:国内にいるユーザーはみんなそう思っている。
関口:それは間違いない。
   海外に行ったりするとその端末が使えなかったり、あるいは、日本のモノはあまりにもスペック、性能が良いがために日本の製品が海外で売れないという問題がある。  
今度の次世代ネットワークもですね、ある意味で、日本が良いものを作りすぎてしまうとですね、世界の中でかえって孤立しかねないという問題がある。
小谷:遅れてもいけないし、先に行ってもいけない? 
関口:そうですね。
   日本の場合光ファイバー世界と比べて日本だけが突出してあるわけです。ですから、これを活用しようというのが次世代ネットなんですけど。もう一つそこで気をつけなければいけないのが、携帯のAU/ソフトバンク/ドコモのように各社でサービスがばらばらだと、ユーザーが不便を被ることになる。

感想

これって本気で言っているのだろうか。
「結果的にこうなった」って言ったら、全く反省点がないということになるのでは?
それにしても、出井さんはPCや電話を間違ったと認めているが、この関口さんという人は、全く違う。
「日本のモノはあまりにもスペック、性能が良いがために日本の製品が海外で売れないという問題がある。」というコメントはなかなか言えるものではない。そうですか、スペックや性能が良すぎると海外では売れないんですね。しかし、言い換えると、日本人は海外では売れない製品を高い使用料を払って使わされているということにはならないのでしょうか。こういうのを"井の中の蛙"というのだろう。


携帯でYouTubeが観られるようになったらワンセグに勝ち目はないだろうし、インターネットの普及でデジタル放送もオリンピックやワールドカップの時ぐらいしか観られなくなりそうな気がするし、この先も日本の"国策"は間違い続ける予感がする。"NGN"も中身は分からないが3兆円とかいう最初に売上ありきの議論を聞いていると、"取らぬ狸の皮算用"という気がしてならない。