「ネットイナゴ」というより「王蟲の群れ」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/582474956f34136b8a62bf7789f91bacではIPアドレスは枯渇していないのブクマのことを「「バカ」「うんこ」「アホ」などの言葉が並んでいる。」、「下劣」だと批判している。そして、このはてブはてブユーザー?)をネットイナゴと呼んでいる。

しかし、この批判的なはてブが集まるとをイナゴに例えるのは違和感を感じる。そもそもイナゴの大群は食物ならなんでもいいのだろうが、はてブ2chも)はある条件に該当する特定のブログにしか集まらない。もしネットイナゴというなら手当たり次第にコメントを書き込むスパムコメントの方が適当だと思う。
批判的な「はてブ」の集中を何かに例えるなら、ナウシカに登場する王蟲の大群が適当ではないだろうか。王蟲は自分たちの住処である森を焼かれたり、仲間を傷つけられたりした場合に、集団で敵に押し寄せる。そして王蟲の体は苗床になり森の礎となる。批判的な「はてブ」が集中するのも、そのブログに書かれている内容が常識からかけ離れているか、そう受け取られ兼ねないような内容だからでは無いだろうか。この「はてブ」の集中はより多くの人の注目を集めて、さらなる「はてブ」や、ブログの作成を促す。ブログネタを提供するという意味で、食い散らかすだけで何も生み出さないイナゴの大群より、苗床を提供する王蟲の大群(ネット王蟲?)の方がよりふさわしいと思う。

ナウシカ王蟲は森の秩序を守る役割を与えられているが、ネットの「炎上」や「イナゴ」と言われている現象はネットの中の秩序を守る役割を担っているように見える。ときどき企業のやらせブログが炎上するのは、まさにその典型だと思う。