XBOX360とPS3の戦いが熱い

ゲーム系チャートの専門サイトVideo Game Charts, Game Sales, Top Sellers, Game Data - VGChartz(毎週金曜日にが更新?)では、ここ最近はDS/Wiiの一人勝ち状態が続いていて、見ていても余り面白くなかったのですが、今週(17th June)の国内ランキングはXBOX360PS3の激戦がなかなか面白かったです。

まず、先週の日本国内のランキング(10th June)は以下の通りで、XBOX360PS3はハードウェア本体の販売台数でそれぞれ1%と4%程度、ソフトウェアでは1%未満という状態でした。この状態が前の週まで続いていました。

  • 6月10日のハードウェア本体の販売台数

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  • 6月10日のソフトウェアの販売数

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それが、6月17日では大きく変わります。

  • 6月17日のハードウェア本体の販売台数

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ハードウェア本体の販売台数がPS3は若干増えた程度ですが、XBOX360は先週の3000台弱から8000台弱への急増しています。まだ、販売台数ではPS3より少ないですが、今週に限って言えば互角の争いをしています。

  • 6月17日のソフトウェアの販売数

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6月17日のXBOX360PS3のソフトウェアの販売数は、

機種 週間 トータル
XBOX360  62,393  1,388,175
PS3  62,289  1,384,036

とほぼ同じ値になっていました。
ハードウェア本体の販売台数ではPS3XBOX360の約2倍なのですが、ソフトウェアの販売数が同じと言うことはPS3のソフト不足がそれだけ深刻と言うことになるのでしょう。
ただ、XBOX360PS3もソフトウェアの販売数が前週の10倍、つまり一桁増えています。ソフト販売数の内訳データはありませんが、ソフトのランキングを見ると原因はすぐに分かります。

  • 6月17日のソフトウェアランキング

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トラスティベル ~ショパンの夢~ - Xbox360NINJA GAIDEN Σ(ニンジャ ガイデン シグマ) - PS3はそれぞれXBXO360とPS3用のソフトウェアですが、どちらも5万本弱売れています。これは17日週のそれぞれのプラットフォームの7割以上になります。


40年に及ぶビデオゲーム業界の歴史はつねに不安定で、市場を支配する者が激しく移り変わり予測がつかない。しかし、この不確実な業界でつねに正しさを保ってきた格言の1つは、「3位になるのは危険」というものだ。競合する2社に後れを取ったゲーム機メーカーは例外なく、やがてレースから脱落してしまった。米Atari社、NECセガがそれに当てはまる。そして4年前、ほぼ誰もが、任天堂も同じ運命をたどると考えていた。

http://wiredvision.jp/news/200706/2007061423.html

Wiiの発表前までゲーム市場で危険な3位の位置にいた任天堂は奇跡(こういう人の手によって作られる誰も想像していなかった状況を奇跡というのだと思います。)の復活を遂げました。今度、この危険な3位に位置するのはどこになるのでしょうか。そして、その企業はその危機を乗り切ることができるのでしょうか。キラーソフトをサード頼みにしているような企業にはかなり厳しいような気がしますが。