○○だけを良くするのは簡単。○○と△△と□□を全部解決するのがよいアイデア。

2ちゃんねるのハード・業界板で面白いスレを見つけました。

2 名前: 名無しさん必死だな Mail: 投稿日: 07/09/05(水) 20:06:48 ID: CGmEk6aV0

今週のファミ通コラムの桜井の発言

・グラフィックの美しさはゲーム性に関係ないといいますが「ゲームが楽しくなる」と言う意味ではグラフィックやサウンドの影響もでかいわけです

↑いやこれほんとその通りだよね
馬鹿のひとつ覚えみたいに「ゲームとしての面白さにグラフィックなんて関係ない」とか言ってるクズどもに1200万回読んできかせてやりたいよ
その通り、グラフィックが向上すればゲームは面白くなるんだよ!
いや、何が素晴らしいかって懐古厨にとっては一番言われたくない人に言われたってのが凄いよな
野村や小島や坂口がこれを言ってもいまさらだけど、桜井が言ったってのが果てしなくデカイよ
ショックで立ち直れない奴大勢いるだろうなあ、実にいい気味だわ

桜井政博「グラフィックが向上するのは良いことだ」

ここで桜井政博さんというのはWii向けのスマッシュブラザーズXを開発されている方です。
スレ主さん(CGmEk6aV0)は、任天堂ファンは「ゲームとしての面白さにグラフィックなんて関係ない」と言っていると思いこんでいるらしく、この任天堂ゲーム開発者の発言はそういった任天堂ファンの思想を完全否定すると考えているようです。
以下、そういった主旨の発言が繰り返されます。

33 名前: 名無しさん必死だな Mail: 投稿日: 07/09/05(水) 20:14:35 ID: CGmEk6aV0

無理して言い訳しなくてもいいよ「ゲームとしての面白さにグラフィックなんて関係ない」という意見を一度も目にしたことがない奴なんていないだろうに



54 名前: 名無しさん必死だな Mail: 投稿日: 07/09/05(水) 20:19:11 ID: CGmEk6aV0

例えばFFなんかグラフィックも中身もしっかり良く出来てるのに、「グラフィックが良くても〜」論者に言わせればあれは映像だけで中身がない駄作になるんだと

「グラフィックが凄い=ゲーム性低い」っていうアホな偏見を持ってる馬鹿は間違いなく大勢いるね

桜井政博「グラフィックが向上するのは良いことだ」

他の投稿者の方は、冷静にグラフィックの綺麗だからといってゲームが面白いとは限らないよと書いてますが、スレ主さんには通じていないようでした。

こういった議論を聞いて以下の記事を思い出しました。

岩田
で、それを自分なりに受け止めると、
これは、まったくゲームに限った話じゃないぞと。
世の中、あちらを立てれば
こちらが立たないことだらけです。
そういう状態を「トレードオフ」と呼ぶんですが、
世の中のあらゆる人たちは
トレードオフの問題に直面しているんですね。
お金はたくさん使えた方がいい。
人がたくさんいた方がいい。
かける時間は長いほうがいいものができる。
そんなことはわかりきってますけど、
そのわかりきったことをしているうちは、
ほかの人と同じ方法で進んでいくだけですから
競争力がないんですよ。

HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com

グラフィックスは汚いよりは綺麗な方が良いのは当然です。しかし、それはHWコストやSW開発費とトレードオフの関係にあります。グラフィックスをより綺麗にするのは技術的には難しくないのでしょうが、様々なコストを維持したままグラフィックを綺麗にするのは至難の業、ほとんど不可能なんだと思います。
ここで、「だからWiiなんだ。」と思ったわけです。ゲームソフトのプラットフォームとなるゲーム機本体のスペックは高ければ高いほどソフトウェアの制限が少なくなるので、より良いゲームソフトが出る可能性が高まります。しかし、HWスペックをあげればコストが上がってしまう。これは将にトレードオフの問題です。
そこでWiiリモコンという「よいアイデア」が登場します。Wiiスポーツマリオパーティ8をやったことがある人なら分かると思いますが、そういったゲームではグラフィックスや音声は二の次になります。例えWiiがハイビジョン対応になったとしてもこういったゲームの面白さが増すわけではないでしょう。テレビのスピーカーから出る音よりもWiiリモコンからの音の方がより臨場感を増してくれます。
逆にトレードオフの問題に真っ正面から解決しようとしたのがPS3なんだと思います。PS3のHWスペックはすばらしいと思いますが、本体のコストやソフト開発の困難さという課題は残ってしまっています。

岩田社長は他の人と同じ方法で進んでいては競争力がないと言われていますが、他の人と違う方法でよりうまくやることができるなら、みんなそうしているでしょう。普通は他の人と違う方法を選択すれば、うまく行かないことが多いと思います。ということは、たぶん失敗するかも知れないという不安を抑えながら、いい方法があるに違いないという自分の予感を信じて、誰も知らない新しい方法を探し続けるということになります。これが、チャレンジするということなんでしょうね。