電卓の仕様
うちにある古い電卓(SHARP ELISI MATE EL-879L, 以下"普通の電卓")で以下を入力すると、
"200", "-", "100", "÷", "2", "="
答えは"50"になります。
ところが、iPod touchの電卓に同じ計算をさせると答えは"150"になります。
これは計算式をどこで区切るかの違いで、計算記号(+, -, ÷, x, =)で式を区切ると普通の電卓のように50になり、"="だけで区切るとiPod touchの電卓のように150になるのだと考えられます。
つまり普通の電卓では上の計算式は
( 200 - 100 ) ÷ 2 =
となりiPod touchは
200 - 100 ÷ 2 =
と認識されているようです。
その他の電卓での結果は次のようになります。
- MACのアプリケーション"計算機(基本/科学計算/プログラマ)" 150
- MACのダッシュボードの"計算機" 50
- Windows XPの電卓(普通の電卓) 50
- Windows XPの電卓(関数電卓) 150
- 携帯電話(N901iC)の電卓 50
今まで"普通の電卓"の結果を期待していたので、iPod touchやWindows XPの電卓(関数電卓) の結果は意外でした。画面上に数式を全部、今回の例で言えば"200 - 100 ÷ 2 ="の様に表示するのであれば割り算を優先させて"150"とするのも分かるのですが、画面上に数字しか表示しないのに割り算を優先させるのは非常に分かりづらいです。(上記の電卓の表示は全て式ではなく数字のみ表示。)
MACやWindows XPの関数電卓は括弧を入力することもできますが、数式として表示されないのでは分かり難いことに変わりないです。
電卓で演算子の優先順位を有効にするのは、数式全体を表示させている場合のみに統一すれば混乱もなくなると思うのですが。