iPod touchはiPhoneの試金石なのかも知れない

CEATEC JAPAN 2007」で携帯電話の次世代技術が展示されてるとのこと。体脂肪/万歩計機能を搭載したもの、キーボタンの表示を変更できるもの、ユーザーの予定に合わせて必要な情報を取得してくれるものなど、どれも想像を超える機能ばかりだと思う。いったい誰がこんな機能を目当てに携帯を買うというのだろうか。
この状況から携帯電話業界はポストワンセグ後の携帯電話の目玉機能を模索している真っ最中だと考えられるが、たぶん、iPhoneは喉から手が出るほど欲しいに違いない。iPhoneの斬新なデザインと機能は現行の携帯電話ではとても対抗できないだろう。端末価格もiPhoneの$399(1$=117円換算で約47,000円)で、奨励金なしの現行端末価格6万〜8万円より安いくらい。また、逆に競合他社がiPhoneを出した場合には大幅にシェアを持っていかれる可能性が高い。

それでも、iPhoneがどのくらい売れるかは未知数という考え方もあるだろう。日本のユーザーは現行の折りたたみタイプにどっぷり浸かっているので、今更全く違うインターフェイスiPhoneにどれだけの人が移行するのかという疑問もあるのだろう。

そういう意味で、今回のiPod touchの販売はiPhoneがどのくらい日本で受け入れられるかの試金石になりそうな気がする。もちろん、iPhoneは携帯電話だしiPod touchは携帯音楽プレーヤーで製品のカテゴリは全然別だが、全面液晶タッチパネルに対する反応は確認できるだろう。AppleiPod touchの販売実績を元に日本のキャリアと交渉するのではないかと思う。バッテリ制限のために携帯音楽プレーヤーと携帯電話を同じにしたくない人はいると思うが、iPod touchを買った多くの人はiPhoneが発売されれば買うと思うしキャリアもそう予想するだろう。だから、iPod touchの販売数が多ければ多いほど、iPhoneの導入はスムーズに運ぶと思う。逆にiPod touchが余り売れなければiPhoneの販売が無くなる可能性もあるが、まあ、それはないと思う。