国内据え置き機ソフトの半分は任天堂でできている(現行世代機)

2ちゃんねるで興味深いデータを見つけた。

66 名前: 名無しさん必死だな  Mail: sage 投稿日: 2008/09/19(金) 19:24:53 ID: pO273tAk0
こんなのがあった。ソフト出ないと爆死しないからいいね。


リリース本数(ベスト、限定版は含まず)
PS3 SCE 16本 サード 92本 計108本
360 MS 20本 サード 144本 計164本
Wii 任天堂 26本 サード 158本 計184本


売上本数(ベスト、限定版の売上込み)
PS3 SCE 131.8万本 サード 489.3万本 計621.1万本
360 MS 76.2万本 サード 228.5万本 計304.7万本
Wii 任天堂 1739.1万本 サード 512.2万本 計2251.3万本


平均売上本数
PS3 SCE 82375本 サード 53185本 SCE+サード 57509本
360 MS 38100本 サード 15868本 MS+サード 18579本
Wii 任天堂 668885本 サード 32418本 任天堂+サード 122323本


ファミ通売上データ2008年8月3日時点
(強調は引用者)

wiiにソフトが集まりだした訳だが 5

上記データが正しいとすると、リリース本数の合計456本に対して任天堂のリリース本数は26本。計算すると任天堂の割合は約6%にすぎないのに、売上本数全体3177.1万本中の任天堂の売上は1739.1万本で約54%にもなる。
Wiiが売れてるとかPS3が売れてないとかいう話ではなくて、国内のゲーム業界は任天堂が握っていると言ってもいいような気さえしてくる。

なぜ、任天堂だけが売れるのか。いろいろな説明があると思うが、自分が納得している理由は以下。

――えっ、ふつうに考えたらゲーム業界は明るいですよね。任天堂とか……。

 いえいえ、ふつうに考えたらゲーム業界ってなくなりますよね。任天堂はもともとゲーム屋じゃないですよ。

 いわゆるコンピュータゲームって、コイントスとかボードゲームという広い意味での“ゲーム”からすると特殊だったんですよ。歴史的には相手がいるものがゲームだったわけですから。

 いま純粋にゲームだけで成り立っている会社って少ないですよ。パチンコ会社や携帯コンテンツ会社の傘下に入っている会社も少なくない。そのせいか、ゲーム業界を目指す若者も減っています。
(強調は引用者)

iPhoneアプリ市場に参入した理由、UEI清水氏に聞く − @IT

これは、iPhone向けアプリを開発しているUEI清水氏へのインタビューからの引用だが、「任天堂はもともとゲーム屋じゃない」というところは、確かにそうだと思う。より厳密に言うと、任天堂はコンピュータゲームやビデオゲームを開発するための会社ではないということ。

事業内容 家庭用レジャー機器の製造・販売

会社情報:会社概要

任天堂の目的は任天堂ホームページに書かれている事業内容そのものだと思う。家庭向けの娯楽機器の製造と販売。

今はコンピュータ機器がレジャー機器として手頃だから使っているだけで、より目的にかなう何かが見つかれば、すぐにそっちに切り替えると思う。考え方やそのベースは、このページにあるような「横井氏の手掛けたウルトラ三部作」を販売していた頃と実は何も変わっていないように見える。

そういう目で任天堂を見ていると、同じゲームソフト開発という分野にいる他の会社がとても奇異に見えてくる。

ゲーム開発現場の未来を考える場なので、マシンスペック等をいろいろ語るのは間違っていないのだけれど、ゲーム開発現場が何のためにあるかとか、狭義のコンピュータゲームが縮小してきている状況を考えれば、今までの延長線上に5年後の姿があるとは到底思えないはずなのだが。まあ、実際、5年後にどうなるかは、誰にも分からないのだけれども。