「わりと本格的 絵心教室(前期)」ファーストインプレッション

DSi購入時からお絵描きツールとしての可能性を感じていて、ニンテンドーDSiをペンタブレットとして使ってみる - うつせみ日記 (Utsusemi Nikki)というエントリも書きましたが、ようやくペイント用ソフトが発売されましたので、まずは前期を購入してみました。

正直、もっと早くこういうソフトが発売されると思っていましたし、うごくメモ帳を作っている任天堂から発売されるとは思いませんでした。スタッフロールによると、開発はイギリスのゲーム開発会社"Headstrong Games"のようです。公式サイトを見てもこのゲームのことは何も書いてなかったのですが、"About Us"に書かれているBradley CrooksさんやTancred Dyke-Wellsさんが絵心教室のスタッフロールにもありました。
ただ、この会社、2つのタイトルを開発していて一つは、「The House Of The Dead OVERKILL」です。で、もう一つは戦争モノ。

ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル(通常版) - Wii

ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル(通常版) - Wii

イギリスの任天堂公式サイトのDSiソフト一覧にはこのソフトは無かったのですが、アメリカでは9月に発売されていました。

海外の方の書かれたレビューも見つかりました。

どうも最初はDSiウェアに否定的な印象を持っていたのが、最後にはこのソフトをべた褒めしているようです。

何はともあれ始めてみる

ゲームを始めると鉛筆の使い方の説明があり、○(マル)を描くように言われます。最初にお手本で描き方を示してくれるので迷うことはないです。ただ、単にマルを描くだけなのに、うまくマルにならずに困惑することはあるかも知れません(←自分)。その後、ヘタとか影をつけて1作品が完成です。

その後、2作目、3作目を描いていくのですが、どれもチュートリアルがよくできているので、手間はかからずに「それなり」の絵を完成させることができます。


4作目では、グリッドというとても便利なツールの紹介があります。DSの上画面に表示されている写真を下画面に模写する時に使うのですが、枠を手がかりにしてかなり容易に書き写すことができます。
その頃、課題にも飽きていたことと、鉛筆、色塗り、グリッドがあれば色々できそうな感じがしていたので、別のものを描いてみることにしました。

猫を描いてみる

このソフトは画像を取り込んで書き足すことができません。このソフトで描いた絵でさえも描き終えてしまった絵は編集することができないという徹底した仕様になっています。ただ、DSi本体のアルバムにある写真は上画面に表示させることはできます。
絵のモデルは以下の記事から探すことにしました。

で、選んだのはこの娘です。これからの季節にピッタリですし、何より被写体が大きいので描きやすそうな感じがしました。DSiへの画像取り込みはDSiカメラ経由です。

以下が下書き時の写真です。グリッドだけを頼りになんとか描いてみたという感じだったのですが、どうも思ったように描けなかったので続けるかどうか悩みました。

とりあえず完成させたのが、これです。何となくそれっぽくなったので、描き終えて良かったと思っています。色を塗り始めてすぐに絵の具の混ぜ方を習っていないことに気づいて試行錯誤があったこと以外はソフトの使い方で迷うことはありませんでした。

まとめ

たぶん、絵を描いてみたいと思っていながら、画材やPCのペンタブレットを買うのには躊躇している人は多いと思います。このソフトとDSiはそういった人たちにとってうってつけのだと思います。画面が小さいから描ける絵も限られており、絵を描くための敷居も低いです。そのくせ、絵が上手くなれば、「わりと本格的」な絵も描くことができます。
逆に普段ペイントソフトを使い慣れている人からすれば、あれがない、これもないと不満がたくさん出るかも知れません(アンドゥがないのは自分も驚きましたが、消しゴムがありますし絵の具は上書きすればOKです。)。でも、DSiは画面に直接描くことができるという大きなアドバンテージがあります。ペイントソフトを使い慣れている人からすれば、どうでもいいこと、慣れの問題なのかもしれませんが、大多数の人にとって、画面を見ながら別の場所に描くというのは大きなハードルになります。

動画(2009/11/23追記)

英語版ですが動画による説明が掲載されていましたので追記します。購入を迷っている方には参考になると思います。動画はいきなりフリーペイントから始めていますが、レッスン(丁寧なチュートリアルと練習)で一通りの操作方法が分かります。