「METROID Other M(メトロイド アザーエム)」が(良い意味で)ムービーゲームだった件

ゲームに対して映画のようなゲームと言う場合、ゲーム性が乏しく映像が綺麗なだけの面白みのないゲームのことを意味することが多いと思います。自分もそういうゲームは好きじゃないですし、映像やストーリーで価値を出せるのなら映画を作るべきでしょう。


今回のメトロイドは映像やシナリオにかなり力を入れていて、少なくとも映像はとても綺麗でした。でも、メインはゲーム性で、映像はそのおまけくらいにしか考えていませんでした。それで十分、面白かったし満足していたのですが、クリア後に追加される「THEATER MODE(シアターモード)」を観てちょっと驚きました。オープニングからエンディング(およびその後含む)までが約2時間10分の映画になっていたからです。(取説にもそういうことは書いてあったのですが、読んでませんでした。)音声/字幕の日本語/英語切り替えもオプションで設定可能です。


ゲームのムービーをメインメニューから回想シーンとして観ることができるようにするのは、かなり一般的だと思います。でも、それらはあくまでムービーシーンの総集編であって、それ以上のものではありません。しかし、このゲームのシアターモードは、各シーンの間が補完されて映画のように編集されていました。キャラクタの移動や雑魚キャラは登場しませんが、各ボスとの戦闘はちゃんと収録されていました。ボス戦やボトルシップ脱出シーンでは、こんなやり方もできるのかと感心する場面もいくつかありました。


ゲームをクリアした方は、まずは1シーンでも観てみることをオススメします。