1GHz CPU携帯や最新Android OS携帯がゼロ円で売られているアメリカ

端末メーカーに対しては「日本で商売をする意識はもう成り立たない」と話し、積極的に海外進出すべきとの姿勢。

そんなことはどこのメーカーでも分かっていると思うのに、今更何を偉そうに語っているんだろうかと思ってしまいます。海外は競争が激しすぎて出ていけないのが、実情ではないでしょうか。それが分かっていて言っているなら性格が悪いですし、分かっていないなら偉そうなことを言うのはどうかと思います。

アメリカのゼロ円携帯

今のアメリカの携帯電話市場は、1位ベライゾン・ワイヤレス、2位AT&Tモビリティ、3位スプリント・ネクステル、4位T-モバイル、その他という状況のようです。(Wikipediaより)。そして、各社のWebサイトを見るとFree Phoneというのがあり、本当にディスカウントしてゼロ円で販売しているように見えます。日本でも「〇〇割」というローン方式がありますが、こっちは本当にゼロ円のようです。もちろん、2年契約という条件付きですが。
その端末が数世代前のまともに売れないものなら分かるのですが、かなり良いスペックのものがあります。


最新スマートフォンと同等スペックの1GHz CPUを搭載。PC業界で知らない人がないマイクロソフトが提供するWIndows Mobile搭載。当然、Media Playerも搭載しています。これが無料携帯として販売されています。

  • スプリントのLG Optimus S


最新OSであるAndroid 2.2を搭載。当然Touchscreenですし、カスタマーレビューも4.6/5.0とかなり高いです。

アメリカのスマートフォン市場

じゃあ、アメリカの最新携帯はどういうものがあるかというと、多種多様な最新スペックのものが大量に売られています。

現在米国内で何種類のAndroidスマートフォンが販売されているのかを正確に把握するのも難しいが(販売停止されたものなど)、だいたい20種類くらいだろう。もうちょっと少ないかもしれないし、多いかもしれない。しかし、肝心なのは「2」よりもずっと多いということだ。

Androidはもちろん、WIndowsモバイルものあるし、日本のガラケーもあります。競争相手が多ければ多いほど、より速く、より高スペックのものを、より低価格で提供しないと無料携帯扱いされてしまいます。そんな市場で、どれだけの数の日本企業が生き残れるのか疑問です。

ガラパゴスではなくなった日本

世界と日本で同じ通信規格が使えるようになった以上、海外の競争で生き残ったスマートフォンが日本でも発売されるでしょうし、日本のメーカーはそれらの海外勢と競争することになります。iPhone以前に、海外のAndroid携帯との競争で生き残る必要があります。何だかんだ言っても、日本で一番売れている携帯電話の形式はガラケーなので、しばらくはワンセグやおサイフ携帯、ガラケー対応でそれなりに売れると思います。でも、かつて日本独自使用の高機能ワープロが世界標準のパソコンに置き換わったように、いずれ低価格で高機能なスマートフォンが圧倒する日が来るでしょう。その時、日本のケータイメーカーが何社残っているのか、分かりません。