ニワンゴは電気羊の夢を見るか?

ニワンゴは、ひろゆき氏と組んで何を始めるのか


何かを調べなければならない時、答えを知っている人に聞くのが一番正確で早い方法だ。
ただ現実には答えを知っている人が誰か分からなかったり、連絡手段がなかったりして、多くの場合自分で調べなければならない。
自分で調べる場合、最近はネットの検索技術が発達したので以前よりずっと楽に調べられるようになった。いくつかキーワードを決めてGoogleで検索すれば瞬時に大量の検索結果を表示してくれる。
でも、この大量の検索結果がくせ者でその中から目的の答えを探すのが一苦労になる。そもそも、この中に答えがあるかどうかも分からない。検索結果を斜め読みして答えが無いと思えばキーワードを変えて再検索しなければならない。
これを人に例えると博識なんだけど物事を理解していない人になるのかなと思う。
そういう人には一生懸命条件を変えて答えを引き出してあげないとならない。
ただ、Googleの場合は技術なので徐々に改善されていく。
たぶん、いくつかのブレークスルーを経て、Googleというかコンピュータも知識だけでなく近い将来に知能も手に入れるのだと思う。
つまり、人間と比べても膨大な知識と高速処理と高い知能をコンピュータが手に入れることになる。
そうなった時には、調べ物をするときの一番良い方法は、”携帯でコンピュータに聞く”ということになるだろう。もし仮にコンピュータが答えを持ち合わせていなければ、答えを得るための最善の方法をアドバイスしてくれるだろう。
ちなみに質問するときに相手が人間かコンピュータかを意識する必要すらないはずだ。
サールの「中国語の部屋」の実験が示しているように相手の姿が見えなければ、相手が本当に人間かどうかは区別できない。音声認識音声合成技術がある程度発達すれば、コンピュータと違和感なく音声でコミュニケーションがとれるし、文字ならもっと簡単にできるだろう。


ここで、自分がイメージしているコンピュータは映画「2001年宇宙の旅」で主役?だったHALという宇宙船のコンピュータだ。宇宙船の乗組員とのコミュニケーションは基本的に音声で行い、宇宙船を制御している。あと、人間相手のチェスでぎりぎり負けてくれたりと気も遣ってくれる。
もし今、HALが地球上のどこかにあって、いつでもどこでも携帯からの質問に答えてくれたらさぞ便利だろうなあと思うが、いつかそうなるんじゃないかなと思っている。


で、ここからがニワンゴの話。
ニワンゴのインタフェイスは、コマンドと呼ばれるキーワードと任意の単語をメールで送ると、答えを返信してくれるという至ってシンプルなものだ。
ただ、変わっているのは無駄なようにも思えるあいさつや顔文字を入れるらしいこと。
そのことを質問された時の答えが下記だが、読んでも何のためにしているのかよく分からない。


ニワンゴは、ひろゆき氏と組んで何を始めるのか」からの抜粋

 ちなみに、メール冒頭で「どもー」という言葉が書いてあったように、ユーザーはニワンゴのサーバと会話を楽しんでいるような感覚を味わえるようにする予定。「まったく無機質な回答でもいいのだが、差別化するためにコンシェルジュ的なナビゲーターが答えるようにする。これは『ニワンゴ』というキャラなのだと思ってもらってもいいし、そうでないと思ってもらってもいいが……」。情報以外に、オマケのチップス情報も盛り込むことを考えているようだ。


「goo 辞書」の検索結果

コンシェルジュ
【(フランス) concierge】

(1)(特にフランスで)アパートなどの管理人。
(2)ホテルにおいて,客の要望に応じて観光の手配や案内などを行うスタッフ。コンシェルジェ。
〔転じて,特定の分野や地域情報などを紹介・案内する人をもいう〕


ニワンゴの社長の「コンシェルジュ的」の意味もなぜそういうキャラを作る必要があるのかもこの説明からではやっぱりよくわからない。ただ、無意識か意識してかは分からないがヒューマンインタフェイスは擬人化した方が受け入れやすいと考えているかもしれないと推測してみる。もしニワンゴのサービスが受け入れられて徐々にニワンゴがインテリジェンス化され、将来、テキストで書かれた自然言語や音声を直接理解するようになれば、もしかしたらニワンゴもHALになれるかもしれない。(まあ、GoogleがHALになってもかまわないんだけど)。いつになるか分からないが、生きている間に実現して欲しいな〜。