メディアの未来と2ch

日本版オーマイニュース

今日、近所のそば屋で朝日新聞を見たら、鳥越俊太郎さんによるオーマイニュースの記事が載っていた。
ラッキー!
内容は、8月から始まる日本版オーマイニュースの編集長になること、近年のメディアの環境の変化と最先端をゆくインターネットの状況、市民記者について、既存メディアの未来などについて書かれていました。
鳥越さんらしいと思ったのは、日本では市民記者と言う言葉に抵抗があるようなので、納税者による記者と考えてみてはどうだろう、と言う話。
オーマイニュースを「納税者の、納税者による、納税者の正義を実現するための媒体」にしたいということらしい。
これの前振りで昔先輩記者から聞いた「新聞記者は本質的に社会正義を実現する」とか何とか書いてありました。(すみません。記憶が定かではないです。)
これからのメディアのキーワードは「参加」だそうです。
後は、既存の新聞やテレビはどうなるかですが、それぞれニーズがあるだろうから、住み分けていくだろう、とのことです。
でも、これは、たぶん、新聞やテレビに気を遣ったのではないでしょうか。
デジタルは活字や画像、動画を区別しません。
区別できないとも言えるかもしれません。
iPodは音楽プレーヤーですが、文字も画像も動画も扱えます。
こういった技術が益々発達していくことを考えると、安直に「住み分ける」とは思えません。
鳥越さんも当然、今のままの新聞、テレビが生き残るとは思っていないはずなので、気を遣ってるのかな〜と、思いました。

オーマイニュース日本語版編集長に鳥越俊太郎氏が就任

既存のメディア(新聞とテレビ)

最近、新聞やテレビの限界(というか惨状)を示す記事がありました。

(2006-05-24 14:53)橋下徹のつぶやきダイアリー−オナニーメディアに物申す!

これは、先日も書いた橋下弁護士の間違った情報に基づいた実名報道です。
夕刊への掲載に間に合わせるために本人への取材抜きに、つまり事実確認なしに報道してしまっています。

大佐blog in ニュー速:【仕込み】ミュージックステーションで大事故

こっちはテレビの話で、ミュージックステーションで「口パク」をやっていないことを示すためにワザと歌詞を間違ったテープで口パクをやったら、誤ってマイクを落として計画がばれてしまったという話です。
更に、全てがバレバレなのにタモリさんを含めて出演者は台本通り、歌詞を間違ったことをつっこんでました。
これは歌番組だから問題にならないのかもしれませんが、他の番組でそういったことが無い保証はありません。
下記の本によると、テレビの世界ではいわゆる報道番組以外は、何を流しても良いようです。
例えば、ワイドショーと言われる番組では、新聞記事の紹介もしていますが、報道番組ではなくバラエティー番組に属するようです。

CM化するニッポン―なぜテレビが面白くなくなったのか

ちなみに、他にこの本で知ったことは、TV局にとってのお客様はスポンサー様であって視聴者ではなく、その証拠に地震速報がCMで流れることは絶対に無いという話で、他はだいたい聞いたことがあるような内容でした。


ITmedia−新聞に生き残りの道はあるか 新聞社サイト、アクセス伸びず

新聞の読者は目に見えて減っており、新聞社サイトの読者数の伸びも鈍い――ネットレイティングスの萩原雅之社長はこんな現状を紹介し、「新聞社はもっと危機感を持つべき」と警告する。その一方で「ニュースへのニーズは減っていない」と指摘し、新聞社がネット時代に適応するためのアイデアも披露した。

予想通りの内容で、特に驚くようなことは書かれていなかったのですが、「ネット上では、新聞ブランドではなく、記事そのものへの関心でニュースが流通する」と、さも大発見をしたような感じで当たり前のことが書いてあるのが意外でした。
普通、新聞を読むのは記事の内容を知りたいからではなかったのでしょうか。
巨人ファンだから読売新聞とか、そういうのが普通なのでしょうか。
インターネット以前は、定期的にニュース情報を入手する手段が新聞しか選択肢がありませんでしたが、今はネットが使えれば、最新ニュースも解説も無料で手に入ります。
もちろん、新聞とは違いますが、それは、長短あるでしょう。
たぶん、今後、新聞は部数が更に減って経営が厳しくなるので、よりいっそう近視眼的な対策をとって自滅していくのだと思います。
経営が厳しい企業が普通にやりそうな、クビ切りや広告記事の増加、部数拡大要員?の強化。
能力のある新聞記者は独立するか、Livedoor PJのような新しい組織に移っていくかもしれません。

2chは最先端メディア?

しあわせのくつ - インターネットビジネスが儲からない理由

ところが、Webは、お金がなくてもこういう制限が解消されてしまっているのだ。

取引する人を探したり出会うのも簡単(検索エンジンSNS、オークション)。物やサービスや情報のやり取りも簡単。もちろん時間や場所にも縛られない。

だから、お金がそもそも必要ない世界なんじゃないかと。

以前から気になっている記事なのですが、インターネットとお金は相性が悪いという話です。
ネットでは基本的に情報は無償で取引されることが多く情報はデジタルデータなので減らないことがお金がなくてもうまく発展していける理由なのだと思います。
それでもやはり、お金が絡むことはあり、問題になることもあるようです。


オタク女+ニャー速+Blog連合祭りまとめページ

簡単なまとめ画像版5/27Ver

2chのスレッドをコピーしてブログ掲載している集団?がアフィリエイトで月に何十万?も稼いでいることを非難されているようです。
インターネットに期待しているらしい鳥越さんがこの状況を知ったらどう思うか聞いてみたい気がします。
2chでは基本的に情報を出す側も受ける側も対等な参加型メディアの代表例です。
そして、ブログは誰でも自由に開設できますし、アフィリエイトも多くの人が行っています。
この2chからの転載問題はいつか誰かが始めただろうし、始めればこういう問題になるのは目に見えていた気がします。
ネットにお金はそぐわなないからこそ、お金に替わる手段が必要なのかもしれません。
一方的に片方だけが情報や利益を得る状態は、法律やルールが無くてもやはり問題になるのでしょう。
個人的には、転載ブログを結構、見やすくて便利だとも思っているので、寄付という形でも良いので2chに還元すれば良いのかなと思います。
(人から言葉でも情報でも何かを貰ったら、お礼(それこそ言葉でも気持ちでも)をするのが礼儀だと考えるが普通では。)


こういうこともあるネットでオーマイニュースは8月からベータ版がスタートするそうですが、どうなっていくのか楽しみです。