ライブドアと村上ファンド事件で分かったこと。

今年一月のライブドア強制捜査ホリエモン逮捕、そして今回の村上氏逮捕で明らかになったことがある。それは、日本には天罰が存在するということだ。
ライブドアへの強制捜査が行き過ぎではないかとか、インサイダー取引で逮捕は行き過ぎではないかとか言う人もいるが、そんな些末なことはどうでもいいのだ。要は「法律に触れなければ何をしても良い。」「お金を儲けて何が悪い。」などとたわけたことを言って、額に汗してまっとうに働いている人間には一生手に入らないような大金を指先ひとつで動かして更にお金を稼ごうという不届きな奴らにお灸を据えてやっただけなのだ。お金を稼ぐだけでなく、今まで日本の社会を支えてきた諸先輩方をないがしろにするような言動や態度は見るに見かねる物があった。日本放送株に誰も手を出さなかったは、資金がないからではなく、それが「やってはいけないこと。」だと皆分かっていたからなのだ。それが分からない人間には退場して貰うしかない。今までは、小賢しい知恵で法の網をかいくぐっていたつもりだろうが、いつまでも続けられるわけがない。
これで、ホリエモンや村上氏と同じ様なことを考えている輩もおとなしくなるだろう。まあ、同じことをすればまた天罰が下るだけだろうが。
しかし、天罰を避ける方法が無いわけではないらしい。「天下り人」という方が少なくない数いらっしゃって、常人には理解不能な神通力で、天罰を予知したり、避けたり、ダメージを最小化するなどの力があるらしい。もともと天界に住まわれていらしたのが役目を終えられて人の世界に降りてきたという噂である。これをチャンスととらえて、三顧の礼を持って自らの会社に迎え入れることは、会社の発展にとって非常に好ましいことである。天下り人の御利益は非常に多種多様であり、入札が有利になるなど会社の業績に直接結びつくことも少なくないようだ。ただし、時々下される天界からのお告げには絶対服従なのは言うまでもない。これに従わない場合は、すぐに天罰が下されるであろう。
マスメディアもこの辺の事情はよく理解しており、天界にとって好ましくない輩に対しては、持ち前の「言葉の力」を使ってダメージを与える。どんな立派な人であれ、人間である以上、良いところもあるし、逆に悪いところも持っている。見方を変えれば、長所も短所に変わるものだ。その長所だけを伝えればどんな大悪党も善人に見えてくるし、欠点だけを伝えれば善人も悪党に見えてくるものだ。
なお、マスメディアでたまに天下り人を批判するのは、天下り人の需要が多すぎるのが理由らしい。だから批判するフリはしても、実際に天下り人の数が減ったという話は聞いたことがない。
もし、天罰が自分に落ちてくると感じている人がいるのであれば、今からでも遅くはないので心を入れ替えるべきであろう。つまり、先人達が残してくれた知恵「出る杭は打たれる」「長いものには巻かれろ」などの言葉を心に刻んで、今までの自分の行動を悔い改めるのである。



#何となく立ち位置を変えて記事を書いてみました。本当にこんなことを考えている人がいるかどうかは分かりませんが。