アンダーワールド2

一作目がなかなか良かったのと、2作目の方が評判が良かったのでかなり期待していたのですが、期待はずれでした。DVD買ってちょっと損した感じです。
昔からバンパイア系の話が好きなのと、SF系アクションものも好きだったので、アンダーワールドを観たときはとても良かったです。ところが、この「2」になると、怪人というかモンスター同士の戦いばかりで、なんというか、ハリウッドが作った仮面ライダーものみたいな感じがしました。
まあそれにしては、エッチシーンが結構きわどく、とても子供向けとは言えませんが。
「1」が良かったのは、そのSFXやアクションだけでなく、そのヴァンパイアや狼男の世界観がちゃんと表現されていたからです。耽美的で、退廃的で、ゴシック調で、プライドが高いバンパイア社会が映像でもストーリーでも表現され、それが現在科学ともうまくマッチしていました。要は吸血鬼(バンパイア)ハンターD (ソノラマ文庫 (225))のような世界であって欲しいわけです。(最近は、吸血鬼(バンパイア)ハンターD (ソノラマ文庫 (225))も読まなくなってしまいましたが。)あの仮面ライダーの怪人コウモリ男みたいなのは、もううんざりです。

以上、いろいろ文句を書きましたが、良いところとしては、ヒロインのセリーンは前作以上に大活躍します。綺麗です(ダイビングシーンは何回か登場します)。かっこ良いです。アクションシーンも派手ですし、美術やセットも凝っています。まあ、だから、アクション映画が好きな人は結構向いているかも知れません。もしかしたら、今回はブレイドみたいな映画にしたかったのかも知れません。私としては、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア [DVD]のように世界観を大事にする映画が好みなのですが、一般受けはしないのかもしれません。