アップルのスペシャルイベント雑感

Special Event - It's Showtime

先日のアップルスペシャルイベントについて、思ったこととかを書いてみます。

最初、インプレスとかの記事を見たのですが、いまいち要点がつかめず、よく分かりませんでした。

アップルのQuickTimeのサイトでイベントの状況が公開されているのを知って、これを観たのですが、初めからこっちを観ていれば良かったと思います。英語ですけど、プレゼンがうまいせいかところどころ英語が分からなくても意味は伝わってきます。
<目次>
00分 iPod, nano, shuffle(18分間)
18分 iTunes, Store(17分間)
35分 One more thing...Movies(15分間)
50分 One last thing...iTV(12分間)
67分 One more thing...John Legendさんの演奏(10分間)
77分 終了

適当に時間を計ってみたのですが、各コーナーにまんべんなく時間を割り当てていたみたいです。感覚的にはiTunesの説明が多かったような気がしたのですが、時間的にはそれほど多くなかったみたい。

今回の新製品発表とiTunes強化を冷静にみれば、従来製品の欠点というか不足分を補った程度と思う。ソニーにはバッテリ保持時間とギャップレス再生で負けていたので。そもそも、強化前のiPodシリーズで他社製品に対して十分すぎるほどの競争力を持っていたので、無理して付け足す機能はなかったんだと思う。MicrosoftZuneは大画面液晶と無線機能があるらしいが、それはコストやバッテリ保持時間とのトレードオフになってしまう。

新型iPod・iTunes7の進化が示すアップル大変身の決意(津田大介)�インターネット-最新ニュース:IT-PLUS_1
新型iPod・iTunes7の進化が示すアップル大変身の決意(津田大介)�インターネット-最新ニュース:IT-PLUS_2

津田大介さんが言われているように、iTunesの表示の強化やバックアップの強化(CD/DVD、そしてiPodや他のPC/MAC)のようなある意味地味な強化がユーザーにとっての意味は大きいと思う。携帯の着うたってバックアップは取れないんですよね?それって、音楽を買った携帯と一緒に使い捨てろってことだと思う。音楽を売る側の人達が、そういう使い方をユーザーに強要するのはどうなのか、疑問に思う。

さて、今回、発売日に製品発表することが定番となったAppleには珍しく、来年第一四半期に発売予定のiTV(仮称)を発表しました。
この話を聞いて真っ先に思う浮かんだのが、AirMac Expressという製品。iTVMAC/PCからの映像を電波で受け取ってTVに表示しますが、AirMac ExpressMAC/PCからの音楽データを無線LANで受け取ってアンプ(ステレオ?)に送ることができます。AirMac Expressの役割は、単なるアダプタに過ぎないので操作(再生とか停止とか)は全てiTunesで行うのですが、iTVの場合はiTVApple Remoteで操作できるみたいですね。でも、MAC/PCはその間立ち上がっていないといけないので、そのへんが煩わしくないのか、気になります。

それにしても、ブロードバンド先進国のはずの日本は、ネットを使ったサービスはほとんど始まらず(GyaoとかWinnyくらい)、米国では先進的なサービス(AmazonのUnboxやAppleのitune Store、YouTube)が続々と始まっています。もちろん今まで無かったサービスなので課題もありますが、初めから完璧なサービスを立ち上げようとしたら、いつまで待っても立ち上がらないでしょうね。


<9月16日 17:00追記>
書き忘れたことがありました。
今回追加されたiPod経由でのPCからPCへのデータのバックアップ機能ですが、PCとMAC同士ではできませんでした。
ファイルフォーマットが違うからiPodの再フォーマットが必要、みたいなことを言われます。
日本の会社のPCはほとんどWindowsでしょうから、MACユーザはきついかもしれません。