明日、君がいない

上記の映画レビュー(97点/100点)に騙されたと思って観てきました。
いや〜、すばらしかったです。
もちろん内容が内容だけに、万人にお勧めできる映画ではありませんが、大作映画にありがちな単調なアクションものや恋愛もの、SFXにはうんざりという人には、良いかも知れません。
まず、始まって数分で、カメラの構図がある意図を持って決められていることに気づきます。(例えば、誰かの視点であったり)だから、1シーン、1シーンがどういう意味を持っているかを無意識のうちに考えてしまいます。
主人公達のストーリーがところどころで交錯します。つまりあるシーンを複数のそれぞれの主人公の視点で観ることになります。
また、伏線の張り方が絶妙です。前半に登場するよく分からないシーンや、主人公達のなにげない動作や台詞が後半につぎつぎと明らかになる衝撃の事実と結びついていきます。
この映画は基本的に朝から翌日の朝まで時系列(多少の前後もあるし回想シーンもありますが)に進行していくだけなのですが、とにかく忙しい。息つく暇もないという感じで、気がついたら最後のシーンが始まっていたという感じでした。
とりあえず、この映画をリアルタイムで観られたのは良かったと思います。
パンフレットは買わなかったのですが、監督のメッセージをウェブで見つけたので、引用しておきます。

 「2年の歳月をかけてついに完成したこの作品、とても誇りに思い『自分を救ってくれた映画』だと考えている。私の経験は未熟かもしれないが、多くの人の人生に触れるものであると信じている。人々の想像力や愛する心を呼び起こすきっかけになれば、と願っている。そして最終的にこの映画が多くの人の命を救うことを願ってやまない」

 憎しみに満たされた世界では、私たちは希望を持たねばならない。絶望に満たされた世界では、私たちは夢を持たねばならない。そして、不信感に満たされた世界では、私たちは信念を持たねばならない。

Best Anaheim Sign Company | Custom Signs, Graphics, & Wraps Near Meによると、この映画は日本で5カ所しか公開予定が無く、今上映しているのは渋谷1カ所だけのようです。それでも席はガラガラでした。(11:45からの上映)