任天堂株はどこまで上がるのか。

2006年1月から2007年1月の1年をかけて株価は1万円から3万円へ+2万円増えたが、今は約5万円なので約半年で2万円近く増えたことになる。株価の上がるペースが落ちるどころか2倍のペースになっている。

NHKまでがこの状況に火に油を注ぐようなことを報道しているし、他のメディアはもっとストレートにWiiの圧勝を印象づけるようなことを書いている。

絶好調の任天堂は、新型ゲーム機「Wii(ウィー)」の販売台数が約177万5000台と、ソニーの「プレイステーション(PS)3」の約50万4000台を圧倒したほか、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS Lite」も約371万4000台と高水準で推移。マイクロソフトの「Xbox360」は約12万3000台にとどまった。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/61607/

PS3を赤字で販売しているソニーと違い、任天堂はDSやWiiを販売することで利益を出しているため好業績に繋がっている。そして、未だに需要に供給が追いついていない。供給不足は以前よりも改善したような気配はあるが、今でも店頭で確実に買える状況にはない。PS2の本体が今でもPS3以上に販売されているのと同様に膨大なソフト資産を築いたDSも同じ道をたどると思う。Wiiもそうなる可能性は高い。つまり任天堂は今ほどではないにしても今後数年間はハードウェアの売上が約束されていると見て良いと思う。
また、今でさえ国内向けに販売されるソフトの7〜8割が任天堂向けで、残りをPS2/XBOX/PS3で分け合っている状態なのだから、更に任天堂の一人勝ちの状態は強化されると予想される。「PS3は、どのくらいのペースで売れているの?」について - FIFTH EDITIONのエントリーに書かれているようにPS3PSPPS2と同程度のペースで売れているのに、WiiとDSが非常識なほど売れている。だから、http://news.ameba.jp/2007/07/5487.phpの様にサードがPS3向け開発を凍結するという話が出てくる。実際、塊魂PS3向けには出なくなったらしい。ただ、サードはPS3向けを凍結しただけでは売上には繋がらないからWii向けのラインナップを増やすのではないだろうか。ソフトのラインナップが増えれば任天堂のライセンス収入が増え、売上も増える。
さらに、再来年の2009年1月に株券電子化がある。今、任天堂は個人株主からの株式分割要求に対して株券電子化後に分割を検討すると言っており、株価も2006年から数倍に上がっていることもあるので、たぶん分割するのだと思う。これも株価を上げる要因になる。

まあ、要するに2009年まで任天堂株が下がる要因が見つからないということになる。毎年+2万円のペースで増えたとして2008年1月に5万円、2009年1月に7万円になる。が、当たり前の話だが、本当にそうなるかは実際のところ分からない。