ゲームは誰のためのものかを考えるべき

モンスターハンター』シリーズの正当な続編、『モンスターハンター3[tri]』がWiiで発売されることが電撃発表!

『モンスターハンター』がWiiに! / ニュースエクスプレスブログ

今日任天堂からモンスターハンター3Wii向けに発売されることが発表されました。
以前のエントリで以下のように書きましたが、

難しい決断を迫られているのは、スクウェアエニックスコナミカプコンなどの大手サードパーティ達です。

決断を迫られるサードパーティ - うつせみ日記 (Utsusemi Nikki)

カプコンは決断したようです。一度、PS3向けに出すと発表したものをWiiに切り替えるのは、PS3を買ったファンはもちろん、社内からの不満も大きかったのではないかと思われます。しかし、今、ハンドルを切らずにPS3向けにモンスターハンター3を発売したなら、多くの人がモンスターハンター3で遊ぶために高価なPS3を買うことになるでしょう。そして、モンスターハンター3の後継、モンスターハンター4を当然PS3に期待します。そこで、PS3向けにモンスターハンター4が出せずにWiiで発売となったらカプコン自体もジレンマに苦しみますし、より多くのユーザーを裏切ることになるでしょう。

また、PS3はその価格と性格から、かなり恵まれた子どもしか購入できないゲーム機です。モンスターハンターはそういう一部の人だけしか遊べないゲームなのでしょうか。画質はより高画質な方が良いに決まっていますが、高画質にしたためにユーザーを切り捨ててしまっては元も子もありません。

だからこそ、一見強引とも見えるWii向けへのプラットフォームの変更はまれに見る英断だったと私は思います。誰もが賛成するような選択は決断でも何でもありません。

もし可能であるならメジャータイトルはWii向けに出すのが、結果的にファースト(任天堂)/サード/ユーザにとって一番良い選択だと思います。サードにとっては全世界で最も普及しているプラットフォームですし、幅広い世代にソフトを提供できるでしょう。どういうユーザをターゲットにしているのかを考えれば、PS3/Xbox360は自ずと選択肢から外れるはずです。また、Wiiを買えばほとんどのメジャータイトルが遊べるのであれば、ユーザも安心でしょう。

決断を迫られるサードパーティ - うつせみ日記 (Utsusemi Nikki)

コナミスクウェアエニックスに言いたいのは、PS3向けに発売するメジャータイトルは遊びたいユーザーに届くのか、ということと将来的にPS3をバックアップし続ける覚悟があるのかということです。決断を先延ばしにすることは自体を悪くすることはあっても、良くすることはありません。