檻から出るためには、まず檻に入っていることを知らなければならない。

そして日本の場合は、新聞もテレビと資本でつながっているし、また大作映画も最近はテレビ会社と広告会社が出資している。主要な映像・ニュースメディアが、CMを頂点としたエコシステムにすべて従属する構造になっているわけだ。

CMに富が集中する、日本のメディアのエコシステム - michikaifu’s diary

このエントリを読んで改めて、日本は既得権益を握った一部の組織や団体が一人勝ちを続ける仕組みがいろいろあるなと思う。

メディアにおけるクロスオーナーシップとは、新聞社が放送業に資本参加することを言う。

先進国で認められている国は日本のみとされる。

クロスオーナーシップ (メディア) - Wikipedia

記者クラブ(きしゃ-)とは、首相官邸、省庁、地方自治体、地方公共団体、警察、業界団体などに設置された記者室を取材拠点にしている、特定の報道機関の記者が集まった取材組織。このような特定のメディア以外を排除する組織は、外国にそれに当てはまる組織も言葉もないため kisha clubと言う日本語がそのまま外国でも使われる。かつて日本統治時代の名残で韓国にも存在したが、現在は盧武鉉大統領の命令により廃止されている。日本の封建的で閉鎖的な体質を現す象徴として海外メディアでも批判の対象となっている。

記者クラブ - Wikipedia

別にCMにお金が集まるだけなら気にしないが(まあ、良くないことだとは思うが)、「初音ミク」の名を借りたオタク批判だとか、ボクシングやゴルフ、バレーボールなどのプロスポーツをおもちゃにするとかは、やはり問題だと思う。

実際、この状況をどうすれば変えられるのかは見当も付かないが、まずは今の状態が「おかしい」ということを多く人が気づく必要があるんじゃないかと思う。メディアが暴走している状況ではどうしたらそれができるかが問題なのだが。