法律で発泡酒しか作れない国にビールを持ち込んだらこんな感じかも

暗号化機能のない台湾製の地デジチューナー「フリーオ」。

一目瞭然、画質がすばらしい。

意味が分かってるのかよく判らんけど、
再圧縮してない、無圧縮録画(ではなく保存)なんだからキレイで当たり前。
PV4はデジタル→アナログ→デジタルと何度も再圧縮をしているわけで。
この綺麗さは、従来のHD録画と同等という意味でのキレイさ。

http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20071112

その通り。だからこそ、

2007年11月11日 rig rig これ、外国人から見たら笑い物だよな。こんなことで喜んでるのってw

はてなブックマーク - http://www.heiwaboke.com/2007/11/_3.html

となる。

なんだろう。もともとの良いものをアレコレいじくりまわしてダメにして、その手間暇にお金を払っているようなこの嫌な感じは。これが有名な「パラダイス鎖国」というヤツなのかも。

フリーオの存在を考えると、こういった議論がバカバカしく思えてくる。いったい何のために時間とお金と技術を使っているんだろう。
別に不正にコンテンツが流通するのを望んでいる訳じゃない。ほとんどの人は普通にコンテンツを楽しみたいだけなのに、ごく一部の違法コピーのために国民全員を泥棒扱いして不便を強いていることがおかしいと思う。今の地デジ放送は大規模なコピーコントロールCDみたいだ。

先日あるシンガーソングライターに、こんな質問をした。「自分の音楽が、100%フリーで流れてたくさんの人が聞いてくれるのと、有料だけど少数のファンの人しか聞いてくれないのと、どっちがいいですか」――

 「それは究極の質問で、実際にはありえない状態」。彼はこう前置きした上で言う。「フリーでたくさんの人が聞いてくれるならうれしいけれど、お金が入らなくて、音楽作りが続けられなくなったら意味がない」

みんなが幸せになれる著作権って何だろう - ITmedia NEWS

コンテンツが自由に流通したら本当にお金が入らなくなって音楽が続けられなくなるんだろうか。必ずしもそうとは限らない例も最近は増えてきていると思う。

購入者が価格を決められるレディオヘッドの「IN RAINBOWS」というアルバムは約40%の人が自主的にお金を払って購入し、その平均価格は6ドルだった。

プリンスの新アルバムは新聞の付録として無料配布された。

平沢氏の作品も、自身のサイトからかなりの楽曲が無償でダウンロードできるようになっている。

「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言 (3/4) - ITmedia NEWS

たぶん、フリーでコンテンツを配布できる人たちに共通しているのは自分の作品に対する自信だと思う。まずは曲を聴いて貰って気に入ってくれたらお金を払って買って貰えばいいよ、思っているのではないだろうか。だから、タダ聞きされることよりも購入して後悔されることの方を心配するのではないだろうか。


地デジのコピーガードの仕組みから感じるのは、不安、不信、金銭欲。いつもコンテンツがタダ見されるのではないかと怯えていて、コンテンツを買った人が勝手にコピーするのではないかと恐れている。そして、コンテンツは売らないと儲からないからコピーされないように厳重にコピーガードをかける。とても、ユーザの利便性などに気を回す余裕などないように見える。

小寺:デジタルが幸せだった時代というのは、あったんです。でも、それはコピーの問題が顕在化する前の話。

 CDにみんなが飛びついたのは、アナログのようにカートリッジで音が変わるであるとか、ターンテーブルはベルトドライブに限る(笑)だとか、そうしたことがなくて、CDを買ってくればとりあえずあるレベルの品質は保証されているという“夢のデバイス”だったからです。

対談 小寺信良×津田大介(最終回)――著作権問題に、解決の糸口はあるか? (3/4) - ITmedia NEWS

デジタルのメリットは利便性のはずなのにコピーガード技術が台無しにしてしまっている。家電メーカーの技術はもっとユーザーのために使われるべきなのに今はユーザーを不便にするために使われ、その代金をユーザーに請求している。これは間違っていると思う。
今、3万円弱の台湾製地デジチューナーがどの国内メーカーよりも映像が綺麗だと思うのだが、国内メーカーはどう思うのだろう。国内メーカーはパラダイス鎖国絶滅危惧種にでもなりたいのだろうか。