肌の色でお悩みの方へ

かつて私たち人類を分類する方法として、肌の色や髪の色で分類する考え方がありました。例としては白人、黄色人種、黒人などです。肌の色は皮膚に含まれるメラニン色素の大きさと数によって決まります。白人はメラニン色素の数が少ないため紫外線に対する抵抗力が弱く、他の人種に比べてハンディを負っていると考えられます。
しかし、気に病むことはありません。現在は屋内で一日のほとんどを過ごすこともできますし、日焼け止めクリームやサングラスを使うことで屋外でも紫外線を気にせずに活動することができます。
また、肌の色で悩みを抱えている人の中には、モノが正しく見えなくて悩んでいる人が多いようです。例えば
白人と黒人とで脳みそが違って見える」と言う人がいます。本来、同じであるはずのモノが違って見えるのですから、当事者にとっては深刻な悩みでしょう。自分の目か頭がおかしいと考えるかも知れません。しかし、気に病むことはありません。以下の図を見てください。

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上記の2本の線分は実際には同じ長さですが見た目は下の線分の方が長く見えます。これは錯視と呼ばれる現象です。人の目は特定の条件下では正しくモノが見えなくなることが科学的に確認されています。脳みそが違って見えるという現象も同じ理由と考えられます。心の中に「へんなもの」がたくさん入っていると正しくモノが見えなくなる、という報告もあります。まずは、心の中に「へんなもの」が入っていないか胸に手を当てて考えてください。

我々人類は数十万年前から現在まで数知れない世代を経てその身体的特徴を伝えてきました。今生きている私たちの身体の特徴は両親から受け継いだものです。些細なことに捕らわれるのではなく、悠久の時を経て受け継がれてきた身体に対して自信と誇りを持ってください。また同時に自分と異なる外見を持つ他の人々に対しても敬意を払ってください。他人を尊重できない人間には、本当の意味で自信と誇りは生まれないのですから。