コメント潔癖性

私も「死ねばいいのに」というタグを執拗につけてくるbuyobuyoと名乗る変質者がいるので、はてなに抗議したところ、「本来の意味から申しますと好ましい表現ではありませんが、実際には、慣用句的に使われている場合も多くみられる」ので何の対応もしないという回答が来た。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a7b197c6b00ce84d23a5055add588cbc

酷いコメントを付けられて困惑する池田氏の気持ちも分かるのだが、NGワードを設定するのもおかしいと思っていた。仮にNGワードを設定してもたぶんいたちごっこにしかならないだろう。で、ふと思ったのは、これは潔癖性とよく似ているなということ。

潔癖症不潔恐怖症)は、何度、手を洗っても、まだ、汚れているような感じがして、気が済まない。
このために、何回、何十回と手を繰り返し洗ってしまう、といった形で現れてくることが多いものです。

http://homepage2.nifty.com/mt-c/mt2-65.html

多くのコメントに混じる不快コメントが気になって仕方がない。不特定多数の人が繋がっているネットでコメントをコントロールすることなどできるわけがないのに、不快コメントを削除しようと不毛な努力を繰り返す。

弊社による削除要請等ではなく、ユーザーの力をお借りして悪質な情報が多くの目に触れないような対策ができないか、といったシステム的な対応についても検討を始めております。ご指摘いただいたユーザーのブックマークでは、その他にも侮辱的な表現が執拗に書き込まれている様子もあり、こうした執拗な行為に対して何らかの対策ができないか、という事も検討しています。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/a7b197c6b00ce84d23a5055add588cbc

はてな近藤社長のコメントを良く読むと、ほんのちょっとの汚れに過敏に反応する患者をカウンセリングする先生のようにも見える。曰く"そんなに気にすることではないですよ。でも、何か良い方法がないかみんなで考えてみましょう"と。

潔癖性の説明サイトの「(潔癖症不潔恐怖症)克服の一口ヒント)」には次のように書かれている。

潔癖症不潔恐怖症)に悩んでいる時は、不潔さや、汚さを感じて当然の時でも、これを異常なものとか、「あってはならないこと」と考え、排除しようとしていることが多いものなのです。

そして、このために、逆にますます、不潔さや、汚さを強く感じてしまい、恐怖を感じてしまうという「悪循環」に陥っていることが多いのです。

ですから、まず、今は、不潔さや汚さを感じて当然なんだと、受け止めるようにしていくのが、第一歩になると思います。

http://homepage2.nifty.com/mt-c/mt2-65.html

コメント潔癖性にも同じことが言えると思う。

追記(2008/06/05)

2008年06月04日 hatuseno 潔癖症か・・・ それでも不愉快なものはみたくないから何とかしてくれという希望をなぁなぁで済ませる態度って許せるのかな?

http://b.hatena.ne.jp/hatuseno/20080604#bookmark-8832612

誰かから嫌なことを言われたら、言った本人に文句を言うのが普通だと思う。今回の場合はコメントを書き込んだ相手も分かっていて、相手もブログを書いているのだから当事者間で話せば済むことだろう。

buyobuyoさんのエントリーを読む限り、池田氏側が無視しているように見える。にも関わらず、池田氏はエントリーを立ててbuyobuyoさんを非難しているが、本当にこの通りならbuyobuyoさんの方が被害者に思えてくる。

自分の悪口が書かれないようなシステムにしてくれという要求は、まるで、悪口を言われた子供が親や先生に泣きついているように見える。はてな先生は「みんな、ケンカしないで仲良くしましょう」と言い、周りの子供たちは「悪口は良くないよね」とか「そのくらい大したことないよ」と言っているような感じだろうか。もちろん、「いじめ」や「ストーカー」、「脅迫」のように度が過ぎれば、別だが、今回の場合がそうだとは思えない。