「METROID Other M(メトロイド アザーエム)」ファーストインプレッション

メトロイドが発売日の翌日にAmazonさんから届いていましたので、早速、遊んでみました。

パッケージへのこだわり

METROID Other M(メトロイド アザーエム) - Wii

METROID Other M(メトロイド アザーエム) - Wii

パッケージ写真でアーマー部分が紙カバーで作られていて黄色の目元部分切り抜かれてパッケージ部分になっているという凝った作りになっています。

ペーパーカバー(The paper cover and the actual package)


(2010/09/17追記)
それだけではなく、パッケージのデザインはリバーシブルになっていました。

表面(The face)

裏面(The back)

こういう装丁部分のこだわりがどれだけ売上につながるのかは分かりませんが、娯楽を提供するという観点ではとても大事なことだと思います。任天堂は他のゲームでもこういうこだわりを持ち続けている点はもっと評価されていいと思います。
また、マニュアル紙質も上質な紙を使っている感じでした。

最新技術を使ったファミコンゲーム

今、火山や溶岩に囲まれたステージにいて、いろんな意味で燃えています。プレイ時間は約5時間です。
このゲームの謳い文句となっている「最新技術を使ったファミコンゲーム」の通り、本当に十字ボタンとジャンプ、ショットボタンが主な操作になります。3Dのアクションゲームで飛び道具を使うと敵に照準を合わせるのがかなり難しいことが多いのですが、本作では照準を半自動にすることでストレスなく快適なショットを実現しています。どういう事かというと、次の図のように敵の方向さえ向いていれば100発100中でショットが当たります。そのため、ショットに関してだけなら、2Dのメトロイドより簡単になっています。
(ショットのイメージを図で示すと以下のような感じ。◯は自分で赤△が敵。)

魅せることにこだわったゲーム

そんなゲームが面白いのかというと、とても面白いんです。主な理由は2つあります。
一つは操作の自動化です。たとえば、センスムーブという攻撃を受ける直前で方向キーを押すと素早く動いて攻撃をかわします。モンハンでもリオレウスの突進をギリギリで避けるときに特殊な動きをしますが考え方はあれに近いです。本作ではこれがほぼ基本動作として使われます。攻撃面ではジャンプで敵の頭に乗って至近距離から急所を攻撃したり、転倒した敵にトドメを刺すときに格闘ゲームを彷彿とさせるような動きをしたりします。
もう一つはカメラアングルです。3Dアクションゲームに対する不満としてカメラの視点操作を上げる人が多いと思います。モンハンでもゼノブレイド(これはRPGですが)でも、視点操作が結構面倒だったり思い通りにならなかったりします。ファミコン操作を前提とした本作には視点操作がなくプレイヤーはカメラを操作できません。しかし、それが不快どころか快適操作につながっています。どういうことかというと、レースゲームのリプレイの様なカメラアングルで実際のゲームが遊べます。レースゲームのプレイ中は主観または真後ろの視点に固定されるため、映像は単調になってしまいますが、リプレイではあらかじめ用意されたカメラ視点で一番映える映像で見ることができます。また、格闘ゲームでもキャラクタが映える視点になるように自動的に設定されます。ゲーム以外だと、映画でも一番良い「シーン」になるように視点は設定されます。こういう考え方を取り入れたように見える本作では、単に一本の通路を走るだけでも、回りこむ様にカメラ視点を変えているため単調にならず、映画のワンシーンのような印象を演出しています。

主観視点(サーチングビュー)

何かを探すときやミサイルを撃つときにはWiiリモコンを画面に向けて、いわゆるFPSモードに切り替える必要があります。このモードを使うことで、360℃を見渡すことができる反面、移動はできません。また、このモード切り替えは非常にスムーズです。このモード切り替えは面白いとは思うのですが、慣れや向き不向きがあるので、好みは分かれる気がします。何かに行き詰まる時の多くは「抜け道」を探している場合なので、サーチングビューに良い印象がないためにそう感じるのかも知れません。

難易度

上記でファミコンのような操作と書きましたが、ボタンを連打していれば済むわけではありません。ボス戦や要所々々のイベントシーンでは「頭を使った」操作や攻略法が必要になります。でも、難しくて行き詰まるかといえばそうでもなく、基本的にヒントが用意されているので何度か死ねば攻略するのは難しくありません。最悪、ネットに頼ることもできます(つまらなくなるのでおすすめしませんが)。また、死んでもすぐに直前のシーンからコンティニューができます。アクションゲームが好きな人なら、そんなに難しくはないと思います。

ムービー

このゲームでは任天堂ゲームでは珍しくムービーが多用されていたり、キャラクターがちゃんとしゃべります。それも英語、日本語の二ヶ国語から選択できますし、字幕の有無や言語も選べます。
また、ムービーの画質はSDとは思えなほど綺麗です。特に特にヒロインのサムスが。音声を英語、字幕を日本語にすると、まるで映画を観ているような気がします。個人的には英語音声、日本語字幕が気に入っています。

現時点のまとめ

とにかく戦闘が楽しいです。雑魚敵も作業になりませんし、ボス戦ではそれぞれ特徴があって攻略しがいがあります。ポインターを使うサーチングビューへの切り替えも非常にスムーズでストレスを感じず、逆に変化があって楽しいです。また、セーブポインの場所は決まっているのですが、こまめにセーブできるのでプレイ時間の制限が厳しい人にも優しい作りになっていると思います。
あと、目立たないですが、細かい伏線やBGMはゲームを盛り上げるのにとても役立っていると感じました。

2010/09/17追記

海外の掲示板からリンクされていたことに気づいて、パッケージの写真を追加しました。日本と海外(US)ではパッケージデザインが全然違っているみたいで、「日本のパッケージはカッコイイ」みたいな話になっているようです。

USのAmazonアメリカ版のパッケージを見ると、悪くはないのですが日本版のようなこだわりが感じられませんし、昔の映画のポスターのような印象も受けます。

But, I play this game with English voice and Japanese subtitles. Because I feel cool.