「ラストストーリー」ファーストインプレッション
発売日にAmazonからラストストーリー(以下、ラススト)が届いたので早速、遊んでみました。オフラインのみ。プレイ時間は約17時間。シナリオ的には試練を終えたところ(やった人にはこれで分かると思います)。
感想としては、むちゃくちゃ面白いです。ヤメ時が分らないくらいに。
序盤、もしくはなが〜いチュートリアル
初めてから2〜3時間はムービーばかりです。戦闘のチュートリアルを織りまぜながら、ムービー→イベント→ミニゲーム→ムービー・・・のような繰り返しが続きます。映像は綺麗ですし、ストーリーも悪くはないのですが、正直、飽きました。この繰り返しが続くと思うと最後まで続ける自信がなくなったので、早々に売ることを考え始めた頃に豹変しました。
ターン制バトルとリアルタイム制バトルの融合
ある程度シナリオを進めると仲間に指示出しができるようになるのですが、そこからゲーム性が一変しました。戦闘がとにかく面白い。以下の動画は2週目の戦闘シーンだそうなので、かなりレベルが高いですが、戦闘の面白さが良く表れていると思います。(動画は戦闘だけなのでネタバレはないですが、高レベルのため見慣れない魔法が表示されています。)
主人公であるエルザは攻撃魔法はないので、ギャザリングで敵の注意を引きつけつつ肉弾戦または防御、その間に仲間の魔法で敵に大ダメージを与え、エルザがそれを拡散させて効果を増大させる、といった内容が基本的な戦闘パターンです。ドラクエの様なターン制バトルは素早い魔法使いがバキで敵グループにダメージを与えて、戦士が止めを刺すという展開を想定しながら指示を出せますが、ターン制なのでどうしてもリアルタイムバトルのような緊迫感がありません。〇〇無双の様なリアルタイムバトルは自分のキャラに注意が集中しがちなため、ターン制バトルのようなチームで連携した戦闘は難しいです。このターン制とリアルタイム制の両立という課題に対して、ラスストが提示した回答がギャザリングなのだと思います。もちろん、ギャザリングを使わない戦闘も可能ですが、敵と味方が勝手に戦っているという形になってしまい、戦局をコントロールするというターン制というかストラテジーゲームの面白さが失われてしまいます。本当に良く考えられたゲームシステムだと思います。
なお、デフォルト設定では敵方向にスティックを倒すだけで攻撃できますが、これだと前衛をかわして後衛の魔法使いを倒しに行くことができないので、オプションでマニュアル攻撃に変更しました。マニュアルだと攻撃力が下がるようですが、こっちの方がいろいろ楽しい感じがします。
とりあえずのまとめ
街やお城の中を走りながらふと初期のファイナルファンタジー(以下、FF)と似ていると思いました。否応なく突然始まるイベントや全体的に白っぽい街やお城、音楽の雰囲気、シナリオが中二病、痛いキャラクタなど、自分が感じていたFFとの共通点がいたるところに溢れています。初代FFはドラクエとは違う新しいRPGを目指して作られたと聞いたことがありますが、そして生まれた戦闘システムがテキストではなく見た目でダメージや状態異常が分かるシステムでした。ラスストの戦闘システムはFFとはまったく違いますが、臨場感溢れる戦闘を表現するという方向性は共通していると思いますし、「原点回帰」という言葉に偽りはなかったと思います。
ラスストには、クリスタルもジョブチェンジもありませんが、初期のFFシリーズが好きだった人は気に入ると思います。初代FFでやりたかったことが、今、ようやく技術が追いついて実現したという感じがします。
パッケージといつもより豪華な特典
任天堂のゲームの特典でサウンドトラックが付くのはよくあり、毎回ちゃんとCDケースも付いてくるのですが(他のメーカーは紙ケースが多い)、今回は特に豪華でした。
- リバーシブルパッケージ(表と裏)
- 「ILLUSTRATIONS」とサウンドトラック
その他
その他、何となく思ったこととかを箇条書きで。後で追記するかも。
- キャラクタの色変えが楽しい。エルザの上半身は赤系、下半身は濃紺。セイレンはピンク系、マナミヤは紫系、その他はだいたいデフォルト。
- 装備の自動設定が便利。
- 街クエが結構ありそうだが、クエストリストがないのが不便かも。お使いクエのタマゴ2個やアーモンド3個をいちいち憶えないといけない。
- お化け屋敷のクエは面白かった。
- オンラインはやっていないがニコ動や他のブログをみるとかなり面白いらしい。
- コントローラはクラコンPro。特に不満なし。
- ダンジョンの中での移動中の仲間の会話や、常に物陰に隠れながら移動するのが雰囲気があって地味に良い。
- マップからカーソル選択で移動できるので便利。
- 全体として丁寧に作られているので変なストレスを感じない。
- ボスを倒したりする重要なシーンがムービー化されているのが不満。プレイヤーから楽しみ奪って何がしたい?
- クリアしたら感想を送ってみよう。
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- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2011/01/27
- メディア: Video Game
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