何十個もの無意味な文字列を暗記させるパスワードの仕組みって非常識だと思う

こちらの記事によると、総務省データではインエターネットの普及率は90%を超えているそうです。インターネットはいろいろ便利ですが、何かサービスを利用しようとするとアカウントを作る必要があります。誰でもプロバイダーのアカウントだったり、オンラインショッピング、メール、オンラインゲーム等々数えだしたらキリがありません。ふと気がつくと私は数十個以上もアカウントを持っていました。そして、アカウントの数だけパスワードが必要になります。


Wikipediaによると発見されにくいパスワードのコツは、「意味がなく」「関連がなく」「紙等に書かず」「誰にも教えず」「定期的に変更する」ことだそうですが、何十もあるパスワードでこういう管理が出来ている人がいるとは思えません。「誰にも教えない」というのは当然と思うかも知れませんが、違うサイトで同じパスワードを設定するというのは、パスワードを教えているのと同じことです。こういうパスワードの使い回しを一度もしたことのない人はどれだけいるでしょうか。


少し前にある一部上場企業のウェブサイトでシステム変更があったのですが、その時の移行手続きで、パスワードがEメールで送られてきました。そのメールを見た瞬間、唖然としてしまいましたが、パスワードの管理について決まったルールはないのでその企業の裁量に任されているのかも知れません。

最近、ソニー系のサイトの個人情報が漏洩しニュースになりました。

氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、PlayStation®Network/Qriocity™パスワード、PlayStation®NetworkオンラインID

漏洩したと見られる情報は上記だそうですが、もし「アカウント名、Eメールアドレス、生年月日、パスワード」を使い回していると、アカウントを乗っ取ることは可能に見えます。


私の場合、パスワードがEメールの平文で送信されたことが結構、ショックだったので、その時から1パスワードという有料のアカウント管理ソフトを導入しました。これは、簡単に言うと、アカウントやパスワード等に特化したメモ帳みたいなものなのですが、パスワード生成機能や変更履歴がありとても使いやすいです。ユーザーは、マスターパスワードだけ憶えていれば良く、各サイト毎のパスワードはこのソフトが自動生成した文字列を使います。

Mac/Windows/iPhone/iPad/Androidなどマルチプラットフォーム対応で変更内容が自動的に同期されるので、非常に使い勝手が良いです。ただ、プラットフォーム毎にソフトを購入擦る必要があるのですが、実用的なパスワード管理ソフトとして満足しています。


パスワード管理ソフトは他にも幾つかあるそうなので、パスワード管理に困っている方は、検討してみると良いと思います。
憶えられないからと言って、パスワードをポストイット書いてパソコンに貼るのは、パスワードの意味がないのでやめた方が良いでしょう。