猫カフェに行ってきた

何かのネットの記事で読んでから興味があったのですが、「猫カフェ」に行ってきました。行ったのは池袋にある「猫の居る休憩所299」と町田にある「ねこのみせ」で、どちらもオーナーは同じ人のようですが、システムは結構、違いがあります。たとえば料金が違ったりとか、飲み物の持ち込み可否とか。各店のシステムは事前にホームページを読んでおくと良いと思います。

猫カフェ

Wikipediaによると猫カフェ発祥の地は台湾(1998年)で、日本で最初のお店は2004年の大阪にある「猫の時間」だそうです。まだこういうサービスは新しいですが、今では全国に153店もあるそうです。

猫の居る休憩所299

JR池袋駅から歩いて数分のビルの5階にあります。最初驚いたのはエレベーターのドアが入ってきた側とは反対側が開いたことです。上手く説明できませんが、使ってみれば分かります。店内は土足厳禁なので、スリッパに履き変えて入店し、最初にスタッフさんからシステムの簡単な説明を受けます。また、細かい説明が書かれた冊子を受け取り、入店時間をカードに印字、手を洗って、ひと通りの手続き完了です。
ふと見回すと女性グループのお客さんが多いです。あとはカップル。一人客は余りいないようでした。たまたまそういう時間に行ったと言うわけでもなさそうで、オーナーさんブログにもそんなことが書かれていました。


肝心の猫ですが、至る所にいます。堂々と闊歩しています。日常的に見かける猫といえば野良猫くらいしかいないのですが、野良猫はこっちをじーと凝視してある程度近づくと一目散に逃げていきます。猫カフェの猫たちは近づいても逃げませんし、触っても微動だにしません。撫で放題です。ただ、反応がないので物足りない感じもします。この辺はコツがあるのかも知れません。


そんな猫たちも食事の時は、活発に動き出します。約10匹の猫が整然と並んでエサを食べている光景は余り見る機会はないと思いますので、猫カフェに行くなら是非食事の時間を狙ったほうがいいと思います。


食事の後で眠くなるのは人も猫も同じようで、食後はほとんどの猫は思い思いの場所で眠り始めます。



漫画の本も充実していて書店の新刊コーナーに置いてあるものはひと通り揃っているような感じでした。漫画の本目当てに行ってみるのも悪くないかも知れません。ただ、一回、行っただけで猫と親しくなるというのは結構難しいと感じました。


ねこのみせ

こちらは横浜線町田駅のそばのビルの2階にあります。池袋の店と違って飲み物持ち込み不可だそうなのでフリードリンクを注文しました。
たまたまかも知れませんが、池袋の店と比べると客の年齢が高そうな気がしました。ただ、女性比率が高いのは共通してそうです。
あと、大きな違いは子猫がいたことです。入店時は寝てました。(この時は何だか怖くて触れませんでした。)

後から知ったのですが、捨て猫だったそうです。

ちなみに食事の風景はこっちも同じでした。どの猫もガツガツ食べていました。

食後はやっぱり眠いのかどの猫も眠り始めます。まあ、起きている時もあまり構ってくれないので、写真を撮る分には起きていても寝てても余り違いはないような気がします。でも、今回は例外がおりました。子猫の「よつば」です。

目が覚めたとたん、他の猫とはうって変わって活発に動き始め、あらゆるものに襲いかかっていました。たとえば、椅子のボタン(?)とかビニールブクロとか。

子猫の場合、ひたすら動き続けていて、お店に置いてある猫のおもちゃ(棒の先に飾りが付いているモノ)をぶら下げると速攻で飛びかかってきますし、単に手をチラチラさせるだけでも、全力で飛びかかってきます。無関心モードの大人の猫たちも子猫だけは例外らしく、子猫がそばに来ると時々ちょっかいを出していました。


人とペット

知り合いで犬や猫などのペットを買っている人が何人かいますが、複雑な感情を持っています。個人的には動物は好きですし、可愛いと思いますし、人も多くのペットも幸せに暮らしているのだと信じています。ペットを飼うことは金銭的にも実生活でもいろいろな負担があると思いますが、その負担以上の価値がペットにはあるのだと思います。でも、ペットを飼うことには基本的には反対です。少なくとも今の日本で行われているような個人任せのやり方は間違っていると思っています。

猫の平均寿命   :15〜20年。

今は「土地神話」「年功序列」「終身雇用」「大企業」「学生の一括採用」など「日本の様々な神話」が崩れてきています。これは、いわゆるサラリーマンが生涯にわたって安定的に収入を保証されなくなったことを意味します。これまで、何十年もかけて家のローンを支払うことは異常なことではありませんでしたが、最近になってようやくおかしいのではないか、という人も出てきました。数十年間の安定収入の保証がないのであれば、犬や猫の寿命まで面倒をみることも難しいと考えるのが普通です。動物も人と同じで年を取ればより手がかかります。そうなったとき、「仕方なく」捨てられることにならないか心配です。
イギリスではペットショップが法律で禁止されいて、犬や猫を飼うには審査を通らなければならないそうです。

"イギリスのペット事情は?"と聞かれてまず思いつくのが、動物愛護の観点から、犬と猫はペットショップに売られていないということ。 もしも犬や猫を飼いたい場合は、知り合いに譲ってもらうか、ペットのブリーダーに直接依頼するか、あるいは、ペットのシェルター(飼えなくなったペットを保護する場所)に申請し、家族の構成や職業、環境等の厳しい審査をクリアーしてからということになる。

たぶん、イギリスにはイギリスの問題があるでしょうし、「これが正解」という方法はないとは思いますが、日本よりずっと不幸なペットは少ない気がします。


猫カフェは動物が好きだけど様々な事情で飼うことができない人達にとって、一つの解なのかも知れないと思ってます。