突然、フジテレビがネットで弁明を始めた事象について

はてブのホットエントリに上がっていた以下のページを読んで思ったことは、「フジテレビは誰に何を言っているんだろう」ということです。

ページのタイトルは「フジテレビから皆様へ」であり冒頭にも「皆様へ」と書いてあります。この「皆様」って誰でしょう?新聞や雑誌、書籍であれば「読者の皆様」になるでしょうし、テレビであれば「視聴者の皆様」でしょう。町内会の集まりであればそこに集まっている人達が「皆様」です。つまり、同じ「皆様」という言葉でもその言葉が使われる媒体・状況によって対象は全く違ってきます。今回の場合はウェブに日本語で書かれているので、素直に考えればウェブを使っている日本人を対象にしていることになります。
しかし、内容は

最近フジテレビに寄せられたご質問、ご意見について、正しい情報、状況をご理解いただくために、以下ご説明させていただきます。

とのことで、テレビ放送や放送法に関することなのでウェブとは関係のない内容です。テレビ放送に関する質問や意見について説明するなら、テレビ放送でしないと質問者への回答にならないでしょう。
また、なぜ今回「最近フジテレビに寄せられたご質問、ご意見」の回答をウェブに掲載することにしたのかの理由がまったく書かれていません。最近にまでフジテレビに質問や意見がまったく無かったとは考えられないので、何かきっかけがあったはずです。たとえば、電話での苦情が殺到するとか大規模なデモが起こるとか。民間企業で市民の苦情が殺到するような不祥事が起こると緊急記者会見が開催されて、しかるべき報道機関により事実関係が報道されることが一般的と思うのですが、フジテレビについてのそういう報道はなかったと思います。このウェブページだけを見ると、突然、フジテレビが(これまで無視してきた)質問や意見に回答することにしたように見えてしまいます。


なお、今回のフジテレビの回答内容はおおよび想定通りのものでした。

しかし、どう考えてもおかしい内容もあります。

また、グループ会社が音楽著作権を所有している楽曲を、番組やイベントなどで使用し宣伝行為を行っているというご意見がありますが、グループ会社の楽曲かどうかではなく、番組やイベント内容に適した作品を使用しています。上記の番組編成、制作方針同様、制作の自主性を重んじ、より良い番組作りのために効果的な楽曲を使用するという基本方針を大事にしております。

例えば、どこかの市の市長が変わってから、その市の公共工事が市長の親戚が経営する建設会社ばかりが受注するようになったら問題になります。市長がいくら私利私欲はないとか、公平に選んだとか説明しても説得力はありません。同様に公共性を持つ電波を独占的に使える放送事業者が、利害関係を持つグループ会社の所有楽曲を使用した時点で問題な訳です。こういうことをしているから希少な電波を私物化しているという批判を受けるわけです。本来であればこういう批判や誤解が生じないように音楽著作権を扱うようなグループ会社が作られないように自主的にルールを作り守るべきだったと思います。


やっぱり分からないのは、なぜ今回、フジテレビがウェブページを公開したのかということです。こんな自己正当化の内容ならこれまで通り、ネットは無視、デモも無視、電話の抗議は個別説明で押し切るのがフジテレビの立場からすると自然な気がします。こういった後手後手の対応が出てくる様だと以下の2ちゃんねる情報の信憑性も高まってくるのではないでしょうか。

630:本当にあった怖い名無し:2011/08/22(月) 22:11:19.13 id:oovCNnIp0

77 名無しさん@恐縮です sage 2011/08/22(月) 21:27:34.11 id:CaTDYvEF0
俺、TBSで仕事してるけど

 い ま フ ジ は、 開 局 以 来 の 
 と ん で も な い こ と に な っ て い る

で、今日は朝からデモ対策会議ww
電通情報によると
フジは10月編成のスポンサーが
歯抜け状態のボロボロ 
ついに撤退表明のスポンサーも多し

うちも絶対に二の舞になるなって厳命出た
触るな、あおるな、知らんぷりしろ
内には関係ない 火の粉を飛ばせるな

制作部でも、韓流控えるようにお達し出た

9月も各種団体がお台場でデモを計画しているようですが、この説明で納得してデモを取りやめる人はいないように思います。