宣教師とアイヌ酋長のやり取り

この記事を読んで以前に読んだ本の一節を思い出した。


時代は明治の初め、場所は当時は蝦夷地と呼ばれていた北海道。以下は、英国国教会伝道協会宣教師のデニングと平取(ビラトリ)のアイヌの酋長ベンリのやり取り。

デニング:「私たちすべてを作った神はただ一人であられる」
ベンリ:「もしあなたを造った神が私たちをも造ったのであるならば、どうしてあなたはそんなに違っているのですか。どうして、あなたはそんなに金持ちで、私たちはこんなに貧乏なのですか」

この本の著者であるイギリス人のイザベラ・バードは、このアイヌの酋長を賢い老人と評している。

上記のやり取りはP.444に書かれています。なお、私は電書化してしまっているのでこの本の原書は捨ててしまい持っていません。

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)