「わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!」ファーストインプレッション

人はなぜ服を着るんだろうか。それは寒いからに決まっているだろう。疑問の余地はなどあるはずがない。Wikipediaにもちゃんとそれっぽいことが書いてある。

衣類(いるい)とは、風雨、日光、寒冷、乾燥といった気象条件から肉体を保護するため、人が身にまとうもの。

もう少し正直に言おう。これはこれで事実なんだろうけど、実際はファッションとしての意味合いが大きいんだと思う。あまり自分の容姿に自信がないので、これまでファッション的なものを意識的に避けてきた。そう、少なくとも「変な人」と思われなければいいや、と。Tシャツと普通のシャツ、ジーンズがあれば可もなく不可もなく生きていける。ただ、ちょっと自分の人生で損をしている気はしていたが、容姿に恵まれなかったものは仕方がないと、そう割り切っていたつもりだった。


さて、今回、ニンテンドー3DSのわがままファッションガールズモードを買ったので最初の感想を書いてみます。いい年をした男の自分がこういう女の子向けのゲームを買うのはどうかとは思ったし、前作はそれで見送ったのですが、今回は男性向けの洋服にも対応していて、さらにダウンロード購入できるので、勢いで買っちゃいました。


ゲームを開始して数分で感じた印象を一言で言うと、デカルチャー。うまく言葉で説明ができないのですが、ゲームの雰囲気が少女漫画風で全面的にポップで明るい感じ。画面のデザインも女の子の手帳のようなデザインに統一されていて、違和感ありまくり。だからと言ってけっして使いにくい訳ではなく、とてもわかり易くて、直感的に操作できます。ただ、最初に困ったのは主人公の名前。当然、女性なのですが女性の名前が思い浮かばず、結局、銃夢というSF漫画から「ヨーコ」にしました。他の登場人物が、ミキとかテツコとかなので、違和感のない名前になったと思います。
あと、店員さんもお客さんも登場人物のほとんどは女性なのですが、みんなの過去の経歴がすごい。過去にコンテンストで優勝したとか、カリスマなんとかと呼ばれていたとか、すごい人達ばかりなのですが、主人公たる自分は彼らからセンスがいいと褒められまくります。
実際のゲームは洋服屋さん(セレクトショップと言うらしい)の店員になってお客さんのリクエストに応じて洋服なり靴なりを提案して買ってもらうというものです。将来的には店長になったりもできるみたいですが、この「洋服を提案する」が予想以上に楽しい。お客さんの印象や着ている洋服から好みを想像しながら、あれこれシャツやパンツ(ズボンのこと)を選ぶのも新鮮で楽しいし、実際に提案して試着すると、魔法少女の変身シーンを彷彿させるBGMと背景、そして踊りながら喜んでくれます。最初にこのシーンを見た時は笑ってしまいましたが、決して悪い気はしませんし、この「喜び方」の種類も豊富で今のところ飽きもきません。お客様のリクエストでポップなスカートと言われれば、だいたいのイメージは分かりますが、「フェミニン」とか「ガーリー」と言われるとイマイチ分からなくなります。そういう人のためにちゃんと用語辞典もありますし、検索機能でそういうキーワードに一致する洋服を抽出してくれるので、やっているうちにその言葉に合う洋服のイメージが掴めてきます。
これって端的に言えば、やっていることは着せ替え人形遊びなんですが、見た目や種類の多さ、価格含めて本物そっくりに作られているので、かなり面白いです。それにしても、女性向けの洋服のバリエーションの多さには驚かされます。デパートの女性向け用品のエリアがなぜあんなにも大きいのか分かる気がします。靴は単に履くだけでなく、ファッションの一部なんですよね。女性があれだけの洋服をどうやって家に収納しているのか不思議でなりません。


このゲームをやってから以前より街の人の服装が気になるようになりました。綺麗な女性を見かけても特に洋服を気にかけることはなかったのですが、今度は容姿とはまったく別の視点でお洒落かそうじゃないかを考えるようになりました。WIkipediaのように寒いから着てるだけの人もいれば、お洒落で着てる人もいて、明らかに違うんですよね。あと、都心はお洒落な人が多く、都心から離れるにしたがってそういう人が減ってる気がします。自分の感覚なのであまりあてにはなりませんが、今までそういうことを考えることすらなかったので新鮮な感じです。

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わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言! - 3DS

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