乙武洋匡さん、銀座の「TRATTORIA GANZO」に「車椅子だから」と入店拒否される、について

乙武さんがレストランで車椅子での入店を拒否された件が話題になっていて、以下のTogetherにははてブが500以上ついています。

この話題に言及したエントリもたくさんあって、乙武派、お店派に激論が繰り広げられているのを見て、何とかならないものだろうかと、悲しくなりました。


どうしてこう、みんな、正解を求めていがみ合うんでしょう。「俺が正しい」とか「お前が間違っている」とかってそんなに大事なことでしょうか。
当たり前の話ですが、健康な人がいれば、そうじゃない人もいます。それが普通です。誰が悪いわけでも間違っているわけでも正しいわけでもありません。それなら、お互いが少しずつ譲り合って、暮らしていくのが生きていくための知恵なのではないでしょうかね。

電車には優先席というのがありますが、あれって要らないと思います。電車のどのイスに座っていても近くに、体の不自由な人や立っているのが辛そうな人がいたら、普通、席を譲りますよね。「先にイスに座った人が座り続ける権利がある」とか「お年寄りがいつでもイスに座れるなら逆差別になる」とか言う人はいないと信じたいです。

以前、猫カフェにいた時に発達障害児らしい子供が付き添いの人と入店して来ました。猫カフェに行ったことのある人ならわかると思いますが、基本、猫は自分勝手で自己中なので嫌なことされると逃げます。そして、音に敏感なので大きな音を嫌がりますし、追いかけられるのも嫌いです。なので普通のお客さんは静かに猫が近づいてくるのを辛抱強く待っています。ところが、入店してきた子供は大きな声を出しながら猫に向かって走っていくんです。猫たちが驚いて一斉に逃げ出すんですけど、逃げない猫もいたんです。その子供は猫を結構乱暴に扱って付き添いの人に注意されていたんですけど、気のせいか猫がかなり我慢しているように見えました。猫にもその子供が何らかの問題を抱えていると分かるのかも知れません。まあ、猫と話はできないので本当のところは分かりませんが。この後、自分がお店を出るときに店員さんから騒がしかったので申し訳なかったといった声をかけられました。最初はなぜお店の人が申し訳なさそうにしているのか分からなかったのですが、客によっては文句をいう人もいるのかも知れません。そういう自分のことしか考えられない人は猫よりも劣っているような気がします。

自分はもちろん、友人や家族がいつ事故や病気で障害者になるか分かりません。そうなった時でも、できるだけ気持ちよく生活できた方が良いと思います。別に誰が正しいとか間違っているとかではなく。車椅子でレストランに入店したら、人出が必要になるかも知れません。それは当たり前の事だし、それを「迷惑」と考えるような人とは関わりたくないですね。