ニートは悪くないからこそ、社会問題化する。


昨日の記事のまとめみたいなものです。


いろいろネットの記事やブログとかを見ていて思ったのですが、やはりニート(NEET)は悪くありません。
法を犯しているわけもなく、他人に迷惑を掛けているわけでもなく、親が面倒をみている以上、他人がとやかく言う話でもないでしょう。
故に、だからこそ、ニート問題は社会問題となります。


例えば、別の社会問題の例として少子化問題があります。
原因は、各家庭の子供の数が少ないことなのは、明らかなのですから、生まれてくる子供を増やすしか対策はありません。
でも、それは、各家庭の自由なのですから、強制はできません。
だからこそ、子供の数が減ることによるリスクが明らかなのに関わらず、具体的な対策は打てず、問題が悪化するのをみていることしかできません。


ニートも同様に個々の事例が各家庭の自由に委ねられていることから、強制することはできず、しかし、ニートが増えることによって、労働力不足はより深刻化します。
逆に深刻な不況などでニートが一斉に職を奪い合ったり、その争いに外国人労働者が加わったりするようなことがあれば、最悪の事態を招きかねません。


だからといって、どうすれば良いかは分からないのが、社会問題というものの特性なのですけど。

これに属するものは広範囲に影響を与えるもので、多くの人が解決を望み、また解決に尽力する人も多い。しかし余りに普遍的な問題であるために各々のケースは解決しても、類似するケースが多く発生するため、それぞれのケアが求められるなど、一朝一夕には解決し得ない問題でもある。

これの原因となる物は、その社会に普遍的(何処にでも存在する)であったり、なかなか手を出し難い存在(権力・権威)であったり、または明確かつ完全な解決策がまだ発見されて居ないものである。