全国初となるストリーミング著作権侵害摘発は月額980円の「Streaming Station」

気になるのは何のサービスで著作権侵害をしていたかというところ。果たしてYouTubeなのかGoogle VideoなのかPeercastなのか……。ま、見せしめ的な逮捕ならYouTubeだろうけどねぇ。

結局、何のサービスだったかというと、YouTubeでもましてやGoogle Videoですらなく、「Streaming Station」だそうです。

「Streaming Station」にはこの他、洋画、邦画、アニメなど、合計759作品が公開されており、月額980円の会費で、サイト上にある映像コンテンツをすべて視聴することができました。

【「Streaming Station」について】

・映像は、すべてレンタル店から借りたDVDをコピーしたものであることを供述している。
・男性の供述によると、会員は多い時で約70人、逮捕された時点では約40人であった。
・男性は、映像コンテンツを閲覧させる際に、クレジット決済での会員登録を求めていたが、決済は海外企業を通して米国ドル換算で行われていた。

「Streaming Station」なんて初めて聞いたけど、会員数は多くても70人というから超マイナーなサービスだったんでしょうね。
70人 × 980円 = 68,600円/月
そんなに割の良い商売とは思えないので、本人の趣味だったのかも知れません。

ACCSやAJA、および著作権団体が複数回警告したにも関わらず、止めなかった(一度目は止めたフリをしてた?)そうなので、かなりの確信犯のようです。ただ、「Streaming Station」を検索すると"http://streaming-station.jp/"というアドレスは見つかるのですが繋がらないので、キャッシュを見てみると、

早速ですが、現在弊社サービスがダウンしております理由についてお知らせ致します。

 日頃より皆様に安心して、ストリーミングムービーを配信させて頂くために、著作権使用料等の支払い先を探しておりましたが、未だ何処のどの機関にお支払いすれば良いのか、明確な回答を得られないまま、サービス開始より数ヶ月が経過してしまいました。
このままでは、著作権等の権利を主張される方々に、様々なご迷惑がかかる恐れがございますので、誠に勝手ではございますが、今月(5月末日)をもちまして弊社「ストリーミング・ステーション」を一時閉鎖させて頂きます。

著作権使用料の支払先が見つからないまま、数ヶ月が経過してしまったそうです。裁判でもこの主張を押し通すんでしょうかね。
さて、この先、YouTubeGoogle Videoの摘発はあるんでしょうか。