学級崩壊は人災なのかも

マンガの中ではよく優等生クラスと落ちこぼれクラスというのが出てくるが、そんなのは実際にはある訳がないと思っていた。ところが、実際はそうでもないらしい。


ある噂を聞いた。
最近(と言っても結構前からだが)、小学校での学級崩壊が社会問題化しているが、その理由の一つとして、いわゆる「問題児」が一つのクラスに集められているというのである。
最初聞いた時はそんな馬鹿なと思ったが、良く聞いてみると、そんなに現実離れした話でもないような気がしてきた。
ある父兄が校長先生から直接聞いた話らしい。
小学校入学時にどうやって「問題児」を識別しているかというと、事前に校長先生が幼稚園を訪ねて歩いて、「問題児」を教えて貰っているとのことだ。

こんな事をして小学校側にどんなメリットがあるのかと考えると、①「問題児」クラス以外のクラスは学級崩壊から逃れることができる、②「問題児」クラスの学級は崩壊するが自業自得、と言えるかも知れない。
教師としては生徒の親との関係も気にしているのかも知れない。
ちゃんと育てている親からしたら、自分の子供が「問題児」の影響は受けるのは嫌だと思うだろうし、それで授業が止まってしまうというのでは、冗談ではすまない話だろう。
当然、担任の先生に掛け合うことになるのだろうが、「問題児」が一つのクラスに集まっていれば、普通の親からの抗議を回避(もしくは減らす)することができる。
まあ、運悪く「問題児」クラスに編入された普通の子供(およびその両親)はたまったものではないかも知れないが。


これが事実かどうかは分からないし、一般的に言えることなのか特殊なことなのかも分からない。
ただ、仮に事実だとしても先生方を責める気にはなれない。
先生方も苦肉の策としてやむを得ず、やっていることだろうと思えるからだ。
もし、授業中に平気で歩き回るような子供がまんべんなく各クラスにいるようなことになれば、それこそ「大問題」になるだろう。学級崩壊どころではなく、学校が崩壊するかも知れない。
たぶん、今の状態は、学校の先生方だけでは手に負えなくなってきているのだと思う。だからといって、親があてになるかと言えば、子供以上に手に負えないのかもしれない。


こういう時こそ、教育委員会とか言うところの出番なのだと私は思うのだが、入学式や卒業式で起立しただの歌わなかっただのを監視するのに躍起になっているようなので、あてになりそうもない。


もし、これを読んでいる方で小学校低学年のお子さんがいるのであれば、「問題児」クラスがあるかどうかを一度聞いてみてはどうだろう。案外、子供たちの間では、そんなことは常識になっているかも知れない。