サンデープロジェクト−徹底討論:同和行政

今日のサンデープロジェクトでは同和問題を取り上げていた。
冒頭、西日本の新聞では同和関係の多くの事件が報道されているとし、大きなパネルに多くの新聞記事を貼り付けて紹介していた。

気になったところをピックアップしてみる。
<逮捕された京都市職員>(パネル)

(4月21日から10月17日まで)
14人
覚せい剤取締法違反
・窃盗
・売春/ポルノ禁止法違反
・道交法違反(無免許運転/酒気帯び)など
・銃刀法違反
・暴行
・傷害

<桝本頼兼京都市長のコメント>(パネル)

同和行政の柱として行った「優先雇用」での甘い採用が(一連の不祥事の)大きな要因の一つ

田原氏「これは同和行政の柱、同和って同和対策ですね、柱として行った、優先雇用での甘い採用が、甘い採用、え〜、一連の不祥事の大きな要因の一つだと、つまり、同和行政がこういうことを招いたんだと、14人もの逮捕なんて、結びつけている、これはどういう事だと、」

(この後、京都市長へインタビュー。)

田原氏「どうして同和の人を優先雇用したんだろう。」
大谷氏「最初にはっきりさせておきたいのは、最初はなり手がなかったんですよ。で、どうしようかと言うときに、市はね、で、縁故採用が多いって言いますけどね、足りないから、おまえのいところはこれないか、おじさんはこれないかと、ね、そういうことをしといて、そのあとですね、全く監督を放棄してですね、今こんなになっちゃったと言うのはね、確かにそういう事をやった人は悪い、だけどね、ある種ね、いい加減にしてくれよと責任転嫁もいい所じゃないかと、いうことだって言えると思うんですよね。」

感想とか

同和の優先雇用の仕事は3K職場でなり手がいなかったから、市が頼んで働いて貰っていた。で、その人が覚醒剤所持とか犯罪を犯したのは本人も悪いけど、監督してこなかった市にも責任があり、同和のせいにするのは市の責任転嫁だと、大谷氏は言っているのだと思います。
それこそ、冗談じゃない、と思う。以前、報道特集で優先雇用の報道があったし、今回の放送でも少し話が出たが、市の採用枠には同和用の枠が決まっていて、各同和団体でその枠を競り合っているという話だった。市は各団体の推薦者を拒否することは事実上できなかった。
同和団体でどのように人を推薦していたかを、なぜ、この人達は問わないのだろうか。
私は東京以北出身なので同和関係の話にはうといのだが、「子供の頃から親に同和の怖さを植え付けられ、いろいろな話を見聞きして口に出すことさえタブーだと思い込んでいた同和問題」という話や「やくざ組織の60%が同和、30%が在日、残りの10%はチャイニーズと同和でない日本人である。」ということから、同和問題の怖さを窺うことができる。その問題に真っ向から立ち向かっている桝本市長はとても立派だと思う反面、正義の仮面をかぶって都合の悪い情報には触れようとしない自称ジャーナリストの方々にはうんざりする。
今回の話題の中で「実際にどのような差別が行われているか」みたいなことも言っていたが、具体例は何もなかった。50年近く前の話や「今も差別はある。」「心の差別が具体的な差別に繋がる。」という抽象的なものばかりであった。本当に部落差別はあるのか。また、新しい差別としてインターネット上の差別があるそうで、紙の束を抱えていたが、インターネット上での差別は個人を識別できないので逆に難しいと思う。(まあ、GyaoのようにMACユーザーを排除するようなことは時々見かけるが。)
それとも、以下のようなサイトが気に入らないのだろうか。
大阪市問題まとめサイト−2006,12,09, : サンデープロジェクト「同和行政関連の不祥事件」議論予定。「糾弾会」呼び出し中の田原氏も出演