”年間売上1%損害賠償ルール”:オリコンによる5000万円訴訟

音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす

昨日、音楽配信メモでアップされた記事が更新されて、実際の訴状の画像データも追加掲載されていた。昨日は情報が少なかったが、オリコン自身がリリース文を掲載したこともあり、残念ながらこの件は本当のことらしい。"残念"と書いたのは、この訴訟では誰も得する人がいるとは思えなかったから。本当にオリコンは何を考えてるのだろうか。
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賠償額を5000万としたのは「音楽ランキングは当社の中核事業。信頼性を損ねると多大な損失を招くため、当社の年間売上高57億円の1%に満たない数字を基準に算定した」(同)という。

上記の(同)は(広報担当者)の略。
音楽配信メモの追加記事でも「しかしそれにしても5000万円という金額がどのような計算に基づいて算出されたのか、そのあたりがこのプレスリリースでは明らかになっていない。」と5000万円という訴訟金額の根拠が不明とされていたが、上記のITメディアの取材でその根拠が明らかにされた。
それが、オリコンの年間売り上げの1%弱。確かに年間売上が57億円ならその1%は5700万円だから、5000万円はそれ以下になる。しかし、企業と個人を同列に扱うようなこの考え方がまともとは思えない。だいたい1%の根拠は何だろうか。10%ではなく1%なら、0.1%でも良いのではないだろうか。
この根拠不明の”年間売上1%損害賠償ルール”がまかり通ると、ほとんどの人は企業(特に大企業)を怖くて批判できなくなってしまう。
本当にこんなことが、合法になってしまうのだろうか。