「マイ箸」が分からない

環境問題に興味を持ってもらおうと、割りばしを使わず「マイはし」を持ち歩こうと訴えるパレードを、5月初めに渋谷で行った。ブログでもマイはしをアピール。若者から共感のコメントが集まっている。

「今でもブログが営業マン」 ギャル革命、進行中 - ITmedia NEWS

何年か前にも話題になったことがあると思うが、この「マイ箸」がさっぱり分からない。割り箸が環境に良くないというのは分かる。だから割り箸を使うのを止めようというのも分かる。どうしてそこから「マイ箸」に飛躍するのだろうか。マイフォークやマイスプーン、マイナイフが無いことに疑問を持つ人はいないのだろうか。飲食店が割り箸ではなく、箸を用意してくれたら(選ばせてくれたら)私は喜んでそれを使うだろう。
以前、割り箸が置いてある飲食店で「マイ箸 推進!」の張り紙が貼ってあったのを見たときは唖然としてしまった。どうして、給食や学食の様に繰り返し使える箸を用意しないのだろうか。

ネット上に「マイ箸」のメリットを説明している所がある。

「割り箸を1回使っただけで捨ててしまうのはもったいない」「使い捨てのライフスタイルを見直したい」「お箸の先に見える『食』そのものを大切に考えたい」
(中略)
マイ箸を持つと「割り箸よりも食べやすい」「いつでもどこでも食べられて便利」とか、知らない人から「素敵なお箸ですね」と声をかけられたり、いろんな発見や出会いがあります。

http://mother-earth.jp/myhashi/about.html

「これからはワらない、もったいないキャンペーン」は、日本だけで年間250億膳(一人当たり年間200膳)消費される「割り箸」を使うことをやめて、自分のMY-HASHI(箸)を持ち歩く。

http://www.my-hashi.jp/purpose/index.html

もし目的の中に割り箸を使う飲食店への抗議があるのであれば、それは分かる。それなら多少無理をして箸を持ち歩くのも理解できる。だが、箸を持ち歩くのを習慣にするというのはかなり無理があるように思うのだが、それを実践している人が少なからずいるというのだろうか。確かに毎日お昼を外食している人が「マイ箸」に変われば年間240膳の割り箸を節約できるのかも知れない。


マイ箸はともかく、割り箸を無くすことには私も賛成。理由は以下。

  • 環境破壊

どこまで本当か分からないが、「日本で現在使用されている割り箸の実に90%近くが中国からの輸入」らしい。

  • 健康

割箸に二酸化硫黄などの漂白剤(食品添加物であるワインや干瓢にも使用されている)・防カビ剤・防腐剤が多く残留しているものがあり、人体への影響も懸念されるため、厚生労働省が監視している。

割り箸 - Wikipedia

これもどこまで本当か分からないが、最近、中国から輸出される食品に有害物質が含まれているという噂がたえないし直接食べることのない割り箸だからこそ危険な気がする。


とりあえず、マイ箸を持ち歩きにはならないが、コンビニで割り箸やスプーン/フォークを受け取るのは止めてみようと思う。