なんで投票に行くんだっけ?

ということで、今日は、部屋の掃除をして幾分スッキリしました。「自分の行動によって自分の周りの状況が変わる」という点では、投票するよりも部屋の掃除をした方が、日本は美しくなるように思います。

2007-07-29

上記のエントリを読んで、「なんで投票に行くんだっけ?」と改めて考えてみる。

例えば、全員強制参加のMMO RPG(FF11とか)を考えてみる。

例えば、全員強制参加のMMO RPG(FF11とか)があったとする。毎月税込み1344円の利用料金が必要になるが、誰も退会できないのであれば、運営者は好きなだけ会費を値上げできる。値上げする理由ならサーバを増設するためとかバックアップサーバを立てるためとかいくらでも考えつく。
また、運営者側に文句ばかり言うユーザがいる場合は、”ハラスメント行為”をでっち上げて隔離するのも良いかもしれない。退会は認めないので隔離したユーザはゲームを遊べないが利用料金は払って貰う。
しかし、こういうシステムだとユーザは面白くない。”全員強制参加”という条件を変えずに、運用を改善するならばユーザの投票で運営者を選ぶシステムが効果的だと思う。たぶん、民主主義というのはこういう事なんだと思う。(ふと思ったが、外国へ自由に移動できる環境が整えば、必ずしも民主主義は必要ないのかも知れない。)

たとえ、自分一人が投票しなくても。。。

もちろん、自分一人が投票してもしなくても結果は変わらないという考え方はあると思う。しかし、そう思っている人が42,894,470人いて、考え方を変えてみんなが投票に行ったとしたら結果は全然変わるだろう。たぶん、間違いなくニュースになる。(今回の選挙の有権者数は103,710,035人、投票率は58.64%。
それにしても、(投票に行かずに)「部屋の掃除をして幾分スッキリしました。」って、学校/会社に行かずに部屋の掃除をしてたのと同じロジックの様な気がする。学校/会社に行くのに理由があるように、投票に行くのにも理由がある。自分が投票に行かなくても議員は選ばれるだろうが、その議員が決めたことは自分は拘束される。例えば、消費税が上がったりとか。共謀罪が成立するだとか。

確かに「一票の積み重ねが日本を動かすのです!」というのは気持ち悪い

何か選挙を極端に神聖化している気がしてこういう言葉は気に入らない。新聞の社説でも時々こういう主旨のことが書いてあるが、もし、本当に投票率を上げたいと思っているなら、期日前投票の窓口一覧を紙面に掲載するとか、各候補者のコメント(マニフェスト?)を掲載するとかした方がずっと効果的だと思うのだが。(コメントを載せるのは法律に触れる?)
しかし、http://knn.typepad.com/knn/2007/07/post-15.htmlを読むと、ひたすら屋外で訴え続けるだとか、何千枚ものポスターを貼りまくるだとか、いつの時代のことだよと思えてくる。新聞とかテレビの人で、こういうのを問題提起しているのを見たこと無いが、何とも思わないのだろうか。

「投票は権利であって義務ではないから、行かなくても良い」という理屈

確かに投票は義務ではないので投票に行かなくても罰則はない。ただ、だからといって「行かなくても良い」と短絡するのは間違いだと思う。民主主義である限り選挙は無くてはならないシステムだが、それが義務ではないのは国民の自由意志で議員が選ばれなければならないからと思う。投票に行く/行かないという選択肢も含めた自由意志。そういうシステムの元で選ばれた議員だからこそ一般の国民にはない特権が与えられているのだと思う。