やっぱり「みくみく」にされちゃうのは音楽業界だと思う

これだけのユーザー側のコンテンツ提供の土壌ができていて、ニコニコ動画YouTubeのような発表の場が揃って来ている。さらにそこから収益をあげるシステム(アフィリエイト等)まで揃ってしまうと、もう「専業のプロ」が出る幕すら無くなってしまうのではないかと思ってしまいます。

「みくみく」にされちゃうのはむしろ音楽業界のほうではないか:らばQ

例えば、今はコンビニなどでカップラーメンが出回っているが、ラーメン屋の出る幕すら無くなってしまっているだろうか。安くて早くてそこそこ美味いインスタント食品が普及したからといって、専門料理が無くなるわけではない。

「みくみく」にされちゃうのはむしろはてブのほうではないか - 萌え理論ブログ

初音ミク」が象徴しているのは一般の人が音楽コンテンツを作るための心理的&技術的なハードルを大きく下げたこと、また今後も下がり続けることを予感させてくれることだと思います。「初音ミク」はアマチュアの音楽制作者達にとっての福音だったのだと思っています。
ネットやIT技術の発達によって、プロがアマチュアに脅かされている業界はすでにあります。新聞や雑誌の発行部数の伸び悩みは良く聞きますし、最近では「イミダス」「知恵蔵」休刊 ネットに移行 - ITmedia NEWSというニュースもありました。彼ら出版業界のプロ達が職を奪われた訳ではありませんが、不特定多数のアマチュア達との競争に巻き込まれて、職を脅かされています。同じ事が、音楽業界に起きないと断言できるでしょうか。確かに音楽コンテンツは文書に比べると敷居は高いですが、その段差は確実に下がってきています。
カップラーメンの例なら、技術の進歩によってカップラーメンなのにラーメン屋と区別の付かない味になるような事だと思います。どうもカップラーメンだとイメージがわきませんが、アマチュアが作るWikipediaとプロが作る百科事典との比較なら分かりやすいのではないでしょうか。

らばQさんは「専業のプロ」がいなくなると断言されているわけではなく、いろいろな条件が揃えばアマチュアもプロと同レベルの作品が作れそうだと言っているように、私には読めました。だから、映画のDVDが1000円で買えるのに音楽CDが3000円というような殿様商売はそのうちできなくなると言っているのだと思います。
だから、やっぱり、「みくみく」にされちゃうのは音楽業界だと思うのです。