マスコミによる麻生首相の不適切発言の扱いについて

麻生首相は、党首討論会で民主党が「日の丸を切り刻んで上下につなぎ合わせて」民主党の党旗を作ったと非難しました。

この「切り刻む」という言葉の使われ方に違和感を感じたので、辞書で調べると次のように書かれています。

小さく切る。何度も切る。

「箕」の部首・画数・読み方・意味 - goo漢字辞典

仮に日の丸を切って繋ぎ合わせて党旗を作ったとしても、これを「切り刻んだ」と表現することは適切ではありません。つまり、これも不適切発言です。


以前からマスコミは麻生首相の漢字の読み間違い、誤読をとても熱心に報道してきました。

漢字の誤読に意図はありませんが、今回の「切り刻む」という不適切発言は、相手の評価を貶めるという意図がある分、より悪質といえます。にも関わらず、なぜか首相の日本語の使い方にうるさいマスコミはこれを指摘していないようです。
一つ思い当たったのは、マスコミ自身が日常的に同じことをしているので、これを問題と認識できなかったのではないかということです。

たとえば、「男/女」←→「男性/女性」や「酒井法子さん」←→「酒井法子容疑者」といった、言葉の使い分けによる印象操作です。


報道の自由という名目で、特別な権限を与えられているマスコミには是非とも公平な報道を心がけて欲しいと思います。個人的にはいちいち漢字の誤読を報道したり、小賢しい印象操作をするのはやめて欲しいと思います。