2010年国内スマートフォン市場

2010年国内スマートフォン市場についてミック経済研究所(MM総研)が予想記事を書いていました。

タイトルには「iPhoneのシェアは低下、Androidのシェアは2倍に 」とあり、本文中にはその理由として以下が書かれています。

  • 今年7月に新型iPhoneが発売されるが3GSはOSアップグレードができるし、3Gは数がないのであまり乗り換え需要がない。売上台数はほぼ現状維持。
  • XperiaとDesire(X06HT)は十分iPhoneに対抗可能であり、Androidは大きく躍進し前年対比300%の96万台になる。
  • Windows Mobileは法人市場に強く、今後、法人需要が伸びることからシェアを拡大。

これを読んで不思議に思ったのは、現行iPhoneに対抗可能なAndroidが大きく伸びると言っているのに、現行iPhoneの強化版である新型iPhoneは乗り換え需要しか考慮していないことです。Androidが伸びはスマートフォン以外のユーザーの買い替えでしょうから、新型iPhoneも同じように伸びが期待できるでしょう。

どうもアナリストやマスコミが言う事は極端な様に感じます。国内でiPhoneが発売された時も、「100万台売れるはずだったのが20万台しか売れなかった。」といったことを言っていました。

でも100万台という予想もアナリストやマスコミが勝手に言っていただけにすぎないようです。自分たちで勝手な予想してそれより少なければ売れないと騒ぐのは、典型的なマッチポンプでしょう。

2008年度、日本のスマートフォン市場はれい明期にあった。ごく一部のITリテラシーの高いユーザーや、ビジネスでの利用が大半であり、出荷台数も138万台にとどまった。
 しかし2009年度に入り、「iPhone 3GS」の発売とともにスマートフォンの認知度が向上。国内スマートフォン市場は前年対比219%の高成長を遂げ、302万台となった。

市場調査編 2010年国内のスマートフォン市場、iPhoneのシェアは低下、Androidのシェアは2倍に | 日経 xTECH(クロステック)

発売時は一部の新しもの好きが購入するため販売台数は少ないが、その後のOSバージョンアップ等により徐々にユーザーを増やしていくという流れは、少なくない人たちが想像していたと思います。少なくとも、販売から数カ月や1年程度の売上で判断できる製品ではないという認識はあったと思います。

MM総研は昨年4月の段階で、09年度のスマートフォンの出荷台数を約140万台と見込んでいたが、予想を約100万台上回った。

http://www.asahi.com/digital/mobile/TKY201004220560.html

MM総研は2009年度のiPhoneの伸びを全く予想できていなかったようなので、2010年度の予想が外れても何とも思わないのかも知れません。