社会的弱者と個人的弱者

上記エントリがはてブでかなり批判されていました。批判されている理由を考えてみると、人によって「弱者」の定義が違っていることが話がかみ合わない理由のように思えたので、「弱者」の属性を「社会的弱者」と「個人的弱者」の2つに分けて図示してみました。

縦軸が社会的な強弱、横軸が個人の強弱を表しています。例えば、この図で「非正規社員」と「正規社員」、「富裕層」を表すと次のようになります。

入社試験は運不運もありますし、相性もあります。何かの才能があっても学校卒業時点では本人の自覚がないかも知れません。そのまま非正規社員になると、今の日本では中途採用で正規社員になるのは難しいようです。また、正規社員はなかなかクビにならない慣例があるそうです。働かなくても生活していける富裕層のことは良く知らないのですが、地主であれば定期的に収入があるので無駄遣いをしなければ確かに生活に困ることはないでしょうし、それは個人の能力に影響しなさそうです。こう考えると上記の図のようになります。
また、別の例として、主に年齢で分類してみました。

誰でも生まれた時はとても弱い存在です。そして成長するに従って能力が伸びますがどこまで伸びるかは個人差があります。個人的能力の一番高い人を「天才」としました。また、事故死や急病を除けば、死ぬ時にはまた人は弱い存在になります。
こういう図を考えて、それぞれの四隅に当てはまるグループを書いたのが次の図です。

この図における「弱者」は青い線で囲まれた3つのグループが当てはまります。弱者でもそれぞれのグループで性格がまったく違います。左上の「金持ち・弱者」は個人の能力は低いですが生活にはまったく困っていません。右下の「貧乏・強者」は平均以上の能力がありながら平均以下の所得しかない人たちです。そして、左下の「貧乏・弱者」は資産や収入がなく平均以下の能力の人たちです。
「弱者を甘やかす」「弱者を成長させる」と言ったとき、各グループによってまったく意味が異なります。「貧乏・弱者」グループを想定して甘やかすべきではないと言っても、これ以上どうすればいいか分かりませんし、「貧乏・強者」グループの平均以上の能力を持っている人に成長しろと言うのも変でしょう。また、「貧乏・弱者」グループを上のグループに移すには、単純にお金をばらまけば実現できますが、現実的ではありません。また、このグループに能力を磨けと言うのも無理な話です。誰も好き好んでワーキングプアの世界に行きたいと考えないでしょうし、同じ貧乏なら楽な方を選ぶでしょう。
そう考えると、現実的な方法は以下になります。

各弱者グループは右上の「金持ち・強者」グループを目指し、「金持ち・強者」グループは更に右上を目指します。そしてセーフティネットで最低限の生活を保証します。実際、どうやればそんなことができるのかは、私には分かりません。でも、誰か頭のいい人が考えてくれると思っています。

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  • 【Vol.039-2/3】堀江貴文のブログでは言えない話『小沢氏の提訴・特捜部証拠改ざん問題・球団、宣伝媒体利用』

◆◇◆ Q.15 ◇◆◇
 同業者との付き合いについて質問いたします。最近同業者と付き合っていて
も面白くありません。笑って付き合いながら隙はみせられないし本当に有益な
情報をしゃべる訳はないし。かといって全く付き合いをしなければ情報も入っ
てこないしで悩んでいます。
 堀江さんは同業との付き合いについてどのように考え実践しておられました
でしょうか?


A.私は同業の人にもどんどん情報やアイディアを教えちゃうほうだったので。。
隙を見せないとか有益な情報をしゃべらないというのが理解できません。この
高度に情報化された時代、アイディアに価値なんてほとんどないでしょ。

ここでホリエモンが回答でも言っていますが、メルマガの発行数を伸ばすコツは本当に記事に書いてある通りなのだと思います。違うのはその実行力のような気がしています。メルマガ中ではかなりの数の質問に答えているのですが、なかなか出来ることではないように見えます。また、ホリエモンのメルマガや小説を読んで企業や転職したといった話も書いてありました。彼らのうちどのくらいが成功するのか分かりませんが、全員が失敗するとも思えません。ホリエモンホリエモンで、メルマガという今では古臭いと感じられるメディアで年間約1億円の売上を上げるなど、新しい道を切り開いている感じがします。


日本はこの間まで世界第二位の経済大国と言われていましたが、一人あたりのGDPでみると90年代からすでにトップ圏外に落ちています。


上に書いた弱者・強者の図の全体が右上にシフトしていかない限り、このGDP順位は下がり続けていくと思われます。